③貨幣数量説からの離脱

③貨幣数量説からの離脱 金本位制を廃止する前は、お金を貯め込まなければ支出が出来ないということでは、民間企業のみならず政府もまた同じでした。政府は課税の強制によってお金を貯めることが出来ます。ところが、富裕層に対する課税については、富裕層の抵抗が激しく、なかなか課税がうまく行きませんでしたから、政府はしばしば財政危機に陥りました。そこで、業を煮やしたケインズは、金本位制を廃止し、政府が自由に貨幣発行を行い、政府支出を自由に行えるようにしようとしたのです。そうすれば、富裕層への課税が困難でも、貨幣を印刷することによって所得再分配を目的とする政府支出が行えるようになります。貨幣発行は、富裕層への課税が出来ないことに対する対抗策です。金本位制から管理通貨制度への転換で、政府が貨幣を発行してもデフォルトの心配はなくなります。実際、金本位制を廃止した1971年以降、政府のデフォルトによる世...

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