使われたカネは消えない

食料品やガソリンなどの値上がりのせいか、国内消費がどうもパッとしない。そして、“消費を盛り上げる方法はないか”という議論になると、真っ先に出てくるのは、「規制緩和や構造改革を断行し、凍りついた1800兆円の個人金融資産をフローに廻せ」という改革論で、その次が、「社会保障を削って、社保制度に対する国民の不信感を払拭しろ」といった緊縮論と相場が決まっている。改革論や緊縮論しか言わぬ論者は、「消費=カネ(主に所得)を使ってモノやサービスを購入すること=生産したモノやサービスにカネという対価が支払われ収益になること」という単純な構図を理解していない。消費に強い影響を与えるのは「現実の所得(フロー)の多寡」と「将来にわたる所得逓増への確信」、つまり、いま所持している財布・貯蓄の中身と、来月以降も給料が増え続けるという強い期待であり、規制緩和や財政赤字云々なんて、ほとんど関係ない。(というか、まったく...

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