⑥合成の誤謬

合成の誤謬(ごびゅう)

「合成の誤謬」は、個別主体として正しくても、全体としてみると正しいとは限らないことを言います。個人や企業というミクロ経済で見ると節約と貯蓄は合理的で正しいのですが、それらを合成して国民経済全体のマクロ経済で見ると、需要が減り、失業が増え、所得減少と不況を招くという悪い結末をもたらします。
ところが、「合成の誤謬」を用いて、景気が悪いのは家計が節約しているからで、景気が悪い時ほど、家計が頑張って支出をしなければならないと主張する人がいます。つまり、国民(ミクロの経済主体)の問題を、国民(ミクロの経済主体)自身の手によって解決させようとしているわけです。しかし、どうしても、企業や国民は、デフレ期においては「利益の最大化」をあきらめ、「債務の最小化」に方針を変えざるを得ません。「債務の最小化」とは返済の優先であり、投資と消費の削減です。しかし、これは自発的にやって...

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