豆を惜しんで熱気を萎ませる愚行

ついこの間、クリスマスや正月商品がスーパーの棚を埋め尽くしていたかと思えば、もう節分用の豆やお菓子が所狭しと並べられている。節分といえば、成田山新勝寺の節分会が有名で、「国土安穏・万民豊楽・五穀豊穣・転禍為福」を祈願し、大相撲の力士や芸能人が境内の上から観衆に向かって豆まきする姿が、いつもTVで報じられている。集まった観衆は、境内から大量にバラまかれる剣守や大豆、落花生などを拾おうと、右往左往しながら必死に手を伸ばして宙を舞うお守りや豆を何とか手にしようとし、会場は大変な熱気に包まれている。筆者は、成田山に行ったことはないが、この映像を見るたびに、幼い頃に近所で行われた上棟式(棟上げ)の光景を思い出す。
上棟式は、家を建てるときに柱や梁など骨組みができて棟木を上げるに際して行う儀式で、施主や関係者が柱の上に上り、縁起物として、大小のお餅や5円玉などを撒く風習である。そこ...

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