「公共事業クラウディングアウト論」という幼稚なデマ

筆者が学生時代に使った歴史の教科書には、江戸時代に大規模噴火や冷害等によって引き起こされた大飢饉や第一次大戦後にドイツやオーストリアで起こったハイパーインフレの件が掲載され、飢餓に苦しむ民衆の悲惨な様子が絵画や写真付きで解説されていたが、最近の教科書にも載っているのだろうか。ハイパーインフレに見舞われたドイツでは、パンの価格が1年のうちに、250マルクから4千億マルクにまで跳ね上がったそうだから、まさに、ハイパーインフレ状態にあったと言える。
当時の教科書には、一輪車に大量の札束を積んだ子供が、パンや卵を買い求める写真が掲載され、筆者の記憶にも強く残っている。
お金がほとんど用をなさない状態になってもなお、商品を買い求めるためにお金を使わざるを得ない辺りが、貨幣経済に抗うことのできない現代社会の悲しい性とも言えよう。こうした大飢饉やハイパーインフレが恐怖の象徴として史実に記...

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