⑥搾取を解決できないマルクス主義

搾取の問題を解決できないマルクス主義

マルクスは古典派経済学の労働価値説を発展させて剰余価値説を立てて搾取を定義しました。剰余価値説とは、まず、労働者は自己の生活に必要なだけの労働(例えば6時間)を行い、その後地主や資本家の分(例えば4時間)を余計に働く、そのこの余計に働かされた4時間分の労働で作られた価値を剰余価値といい、この剰余価値を地主や資本家が搾取するという理論です。しかし、搾取の元になるモデルで剰余価値を数値化することは可能であっても、現実面で数値化することは不可能です。モデルとして一つの企業の中で剰余価値に当たるものは、簿記の勘定科目における利益と利払いの合計、つまり、配当と利子の合計です。しかし、企業の商品価格と、商品価格の合計である売上は一定ではなく、配当と利子の合計も一定のものではありません。商品価格は市場原理で決まります。市場では、同一の商品でも価格競争があります...

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