成長戦略という麻薬

今年1月28日に閣議決定された「平成28年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度(経済財政諮問会議提出資料)」には、「今後の経済財政運営に当たっては、これまでのアベノミクスの成果の上に、「デフレ脱却・経済再生」と「財政健全化」を双方共に更に前進させる」と明記されている。既に、過去のエントリーで何度か触れたが、ひたすら「経済成長・デフレ脱却・所得の向上」に邁進すべきこの時期に、“財政健全化”という文言を経済方針に盛り込むこと自体がご法度だろう。上記のペーパーでは、「デフレ脱却・経済再生」と「財政健全化」の二兎を追う総花的な方針を謳っている。しかし、前半部分を担保するのは、小学生が書いた標語のような例の新三本の矢(「希望を生み出す強い経済」、「夢をつむぐ子育て支援」、「安心につながる社会保障」)と一億層活躍社会、TPP対策、生産性革命、ローカル・アベノミクスという数値の裏付けが一...

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