①日本の状況は流動性の罠ではない

①日本の状況は流動性の罠ではない

投資家階級は富裕層を成します。富裕層は、デフレ期には徐々に物価が下がるので、投資や消費などの支出を将来に回したほうが有利になると考え、資産を現金や銀行預金で持とうとします。これを「流動性選好」または「投機的貨幣需要」と言います。流動性とは、貨幣との交換のしやすさを言います。あらゆる「資産」は消費物資を交換する仲立ちの役割を担うことから、広義の貨幣と考えられています。土地、国債、株、貴金属、美術品などは全て貨幣として機能します。ところが、これらの資産は、持ち運びに不便であるとか、細かく分割できないとか、価格が変動するとか、不便な性質を多く持っており、現在のように高度に発達した貨幣社会ではほとんど仲介手段として拒否されます。そこで、一旦、貨幣と交換されなければなりません。貨幣のことを流動性と言うこともあります。他の資産ではなく、貨幣(流動性)の保有を好む...

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