②乗数効果と事業効果は違う

乗数効果と事業効果は違う
財政政策によるGDPの拡大という視点からは、社会的に有益な公共投資であろうと、ムダな公共投資であろうと、乗数効果は全く同じであり、景気の下支え効果も同じです。お金が循環していれば景気は良くなるわけで、公共投資の社会的貢献度とは関係の無いものです。したがって、乗数効果の視点からは、必要な公共投資とか無駄な公共投資という評価付はありません。
「ムダな公共投資」は、箱物(公共的な性格の建築物)、通行量の少ない道路など、お金をかけた割には満足度が低かったものを言い、これは事業効果または費用対効果と呼ばれるものです。公共投資の経済効果は二つあり、一つはGDPを増大させる経済効果である乗数効果、もう一つは施設の満足度に関する事業効果です。幕末の偉人に山田方谷という人がいます。山田方谷の理財論では、『「義」が発揮されるなら「利」はあとからついて来る』と言っています。現代に要...

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