②事業効果における無駄と必要の境界線

②事業効果における無駄と必要の境界線

公共投資の経済効果には2つあり、一つが景気回復に影響を与えるかどうかの「乗数効果」であり、もう一つが獲得したインフラや施設の満足度に関する「事業効果」です。国土強靭化は、インフラによって国民の生存確率を高め、生活や生産の向上に寄与することですから、「事業効果」のに該当します。公共投資の事業効果は、民間になぞらえて、投資額に対してどれほどの満足が得られたかの費用対効率とも呼ばれますが、公共施設ですから、数値化が困難なことはもちろん、その他のいかなる客観的な評価も困難なのです。民間企業の場合は、自分が利益を出せば良いのですから、評価も簡単ですが、公的事業の場合はそうは行きません。事業効果の評価の困難さの一つに、例えば、新しい道路の交通量が増えても、全体の交通量が増えるわけではありませんから、従前の道路の交通量を減らし、それによって不利益を被る者もい...

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