④搾取の問題を解決できないマルクス主義

④搾取の問題を解決できないマルクス主義

モデルとして一つの企業の中で剰余価値に当たるものは、簿記の勘定科目における利益と利払いの合計、つまり、配当と利子の合計です。しかし、企業の商品価格と、商品価格の合計である売上は一定ではなく、配当と利子の合計も一定のものではありません。商品価格は市場原理で決まります。市場では、同一の商品でも価格競争があります。さらに、ワルラスは限界効用理論によって、商品の有効性が場所や時間によって変化していく様子を説明しています。そうすると、労働者は、自分がどれほどの価値のある商品を作り出しているかも判らないということになります。つまり、剰余価値を計測することが不可能となるのです。搾取は概念上存在するが、計測で捉えられるものではないとはそういう意味です。 現実面で数値化できないものを全廃することなど出来ませんから、搾取の全廃も概念上存在するだけで、数...

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