猫とライオン

アベノミクスに対して甘い採点をする論者は多い。悪夢の民主党政権時代に比べれば、“雇用もGDPも格段に改善しているぞ”というのが安倍信者の言い分だが、筆者はそう思わない。麻生政権→民主党政権→安倍政権という流れの中で、雇用や所得に改善が見受けられるのは確かだが、雇用指標の改善は、団塊世代の引退と若年層の人口層の薄さによる人口動態の変化による“自然現象”によるものだし、所得については、その増加幅があまりにも小さすぎて物足りない。所得の持続的下落という“最悪の事態”だけは何とか回避したが、これまでの逸失分を取り戻すような改善や増進への積極的かつ力強い胎動はまったく感じられない。つまり、失点を防いだだけで、見方を勝利に導くための得点を奪おうとする気概が伝わってこない消極的な貧打線でしかないと評価すべきなのだ。地方や田舎から見れば、莫大なインフラ投資が行われ、眩しいばかりの発展を続ける東京都ですら、...

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