⑤ケインズの二階級観と労働組合の役割

ケインズの二階級観と労働組合の役割           

ケインズも、マルクスと同様、搾取(他人の損失によって利益を得ること)を契機とする階級対立を問題にしています。しかし、マルクスのブルジョアジー(資本家および地主という完全搾取階級)とプロレタリアート(労働者という完全被搾取階級)の二階級観は否定しました。ケインズは、最初、投資家と債権者を第一階級、企業家を第二階級、労働者を第三階級とする三階級観を持っていました。投資家と債権者は、配当と利子によって、企業家と労働者からピンハネすることによってしか生きていけません。しかし、やがて、三つの階級における企業家の内、上場系企業の経営者は、直接金融によって多国籍株主を受け入れ、自らもその多国籍株主の一員となることで、投資家に変化し...

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