①利益と搾取

利益と搾取
搾取の廃止という命題が意味をなさないとしても、搾取が存在しないということではありません。マルクスは一つの生産の過程から搾取を定義しました。しかし、経済の現場では赤字で売ることもあり得ますから、生産の過程から原価計算的に積み上げられた生産価値は、商品市場では意味を成しません。商品価値が時間的、市場的に変動して行くことから、搾取の量も時間的、市場的に変動して行くし、誰が誰を搾取しているのか明確には言い切れません。しかし、2008年のリーマンショックなどで、アメリカの投資銀行の証券市場における利益が多数の預金者の損失によって生まれたこと、今日の日本においても、中小企業や個人が低利の融資を得られずに、高い利子を払わざるを得ない状況にあること、あるいは、事業の破綻によって、資産を他人に格安で買い叩かれること、あるいは、競争によって勝者となった事業において、経営者や投資家が大金を手に入れ...

ご支援くださる方はクリック→