実感なくして成長なし

読者の皆様は、『勘定合って銭足らず』という諺をご存じだろうか。
故事ことわざ辞典によれば、「帳簿上では収支の計算が合って儲かっているはずなのに、手元の現金を数えてみると足りないことから、理論と実際とはなかなか一致しないということ」を指すそうだ。 さて、5月20日に内閣府から、平成27年1~3月期のGDP速報(1次速報)が公表され、実質GDPの伸び率は0.6%(年換算+2.4%)と予想外に高い数値であったためか、株価も大きく伸長した。 筆者も数値を聞いた当初は、まさかと目を疑った。 平成27年3月時点の勤労者世帯の実収入は18カ月連続の実質減、可処分所得は20カ月連続の実質減、消費支出は12カ月連続の実質減と、いずれも惨憺たる状況であったし、個人・法人を問わず、今冬の消費支出や設備投資の状況は、どう見ても昨春の消費税増税前の異様ともいえる駆け込み需要を上回るものだったとは思えなかったから...

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