③合成の誤謬(ごびゅう)

③合成の誤謬(ごびゅう) 「合成の誤謬」は、「乗数理論」、「流動性選好」と並んで、ケインズ主義の三大テーマの一つと言われています。「合成の誤謬」は、個別主体として正しくても、全体としてみると正しいとは限らないことを言います。個人や企業というミクロ経済で見ると節約は合理的で正しいのですが、それらを合成して国民経済全体のマクロ経済で見ると、需要が減り、失業が増え、所得減少と不況を招くという悪い結末をもたらします。経済学では、ミクロ経済とマクロ経済の間の相反する効果を「合成の誤謬」で表現します。ところが、「合成の誤謬」を用いて、景気が悪いのは全国民が節約しているからで、景気が悪い時ほど、各々の国民が頑張って支出をしなければならないと主張する人がいます。つまり、国民が悪いと言っているわけです。しかし、これはお門違いな話なのです。もともと、「合成の誤謬」の戒めは国民に対して向けられたもので...

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