民主政治と世論の支配と専制

本日は、1963年刊行のハンナ・アレントの大著『革命について』から。


中心となっているのは、アメリカ革命とフランス革命に関する政治学的、社会学的な多方面からの考察で、フランス革命については批判的に、アメリカ革命については肯定的に捉え(革命成就以降のアメリカの政治社会のあり様までは肯定していません)、全部が非常に示唆に富む内容となっています。その中で民主政治についての考え方について、本質を突いた論が展開されている箇所がありましたので、そこのところをご紹介。


彼ら(ジョン・アダムズやジェファーソン、マディソン等アメリカの建国の父たち)が民主政に反対したのは、古代の歴史と理論によって証明されているように、民主政は「不穏な」性格も持っており、不安定だからであり—―民主政は「一般的に短命であり、その崩壊に際しては暴力がつきものである」—―、またその市民たちは気まぐれであり、公的...

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