③ケインズの貨幣数量説からの離脱

③ケインズの貨幣数量説からの離脱 金本位制を廃止する前は、お金を集めなければ支出が出来ないということでは、民間企業のみならず政府もまた同じでした。民間企業であろうと、政府であろうと、むやみに貨幣を印刷すれば本位貨幣の金(gold)と交換出来なくなり、デフォルトしてしまうからです。政府が所得再分配をするために資金調達をする方法は税金です。ところが、富裕層に対する課税については、富裕層の抵抗が激しく、なかなか課税がうまく行きませんでしたから、政府はしばしば財政危機に陥りました。そこで、業を煮やしたケインズは、金本位制を廃止し、政府が自由に貨幣発行を行い、政府支出を自由に行えるようにしようとしたのです。そうすれば、富裕層への課税が困難でも、貨幣を印刷することによって所得再分配を目的とする政府支出が行えるようになります。金本位制からの離脱は、富裕層への課税が出来ないことに対する対抗手段...

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