沖仲士の哲学者,エリック・ホッファーの慧眼

沖仲士の哲学者として有名なエリック・ホッファー(1902年7月25日-1983年5月21日)の『波止場日記』を読んでいて、ドイツに関する評価で、流石だなと思わせる箇所がありました。

当惑するのは、ヒトラーの下での怪物的犯罪にもかかわらず、依然としてドイツはプライドを失っていないように思われる。第二次世界大戦における敗北も、ほとんどのドイツ人の意識をくもらせなかった。依然としてどの国であれ一国だけなら――いかに領土、人口、資源がぼう大であろうとも――ドイツの相手ではなく、ドイツを屈服させるには全世界を動員する必要があると考えている。したがって、ヨーロッパの中でドイツ人だけが頽廃的な無力感に抑圧されていない。そして、彼らのめざましい復興能力は、傷つかぬプライドに由来しているのである。
書かれたのは1959年です。ドイツはまだ戦後復興途上ですので、慧眼というべきでしょう。

経常収...

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