②物価より賃金が速く下がる理由

②物価より賃金が速く下がる理由 ケインズにとって、「物価に影響を与える貨幣」をいかにして増やすかがケインズの中心的なテーマであるといっても過言ではないくらいです。ケインズは市場の貨幣の量を増やすために、金本位制下にあっては貿易黒字を肯定し、のみならず、金本位制からの脱却も提言しています。それもこれも全てインフレへの誘導を目的とする貨幣量の増大を目指すものです。貨幣数量説が唱えられる以前から、貨幣中立説というものがあります。これは、「貨幣の量は物価にだけ影響を与え、生産に対して中立」であるとするものです。今日、これは短期的には、新古典派経済学やニューケインジアンの間で多くの論争があるものの、利用者とも、中長期的に「貨幣の量は物価にだけ影響を与え、生産に対して中立」に近づくと考えています。ケインズに親近的な経済学者の中にも、ケインズが貨幣数量説を引用したという者がいますが、そう考え...

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