⑤合成の誤謬(ごびゅう)

⑤合成の誤謬(ごびゅう)

「合成の誤謬」は、個別主体として正しくても、全体としてみると正しいとは限らないことを言います。個人や企業というミクロ経済で見ると節約は合理的で正しいのですが、それらを合成して国民経済全体のマクロ経済で見ると、需要が減り、失業が増え、所得減少と不況を招くという悪い結末をもたらします。ところが、「合成の誤謬」を用いて、景気が悪いのは全国民が節約しているからで、景気が悪い時ほど、各々の国民が頑張って支出をしなければならないと主張する人がいます。つまり、国民経済全体のマクロ経済の問題を、個人や企業というミクロ経済の手によって解決させようとしているわけです。しかし、これはお門違いな話なのです。もともと、「合成の誤謬」の戒めは国民に対して向けられたものではなく、政府に向けられたものです。経済の議論における「合成の誤謬」は、ミクロ経済とマクロ経済の関係を言っているのであ...

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