11-3.福祉と生活保護の乗数効果

11-3.福祉と生活保護の乗数効果
  福祉も子供手当てとまったく同じ構造の所得移転です。福祉はもともと低所得者、老人、子供といった弱者を救済するという所得再分配政策の中心的な役割を負うものです。福祉の財源を低所得者層からの税収で賄えば、低所得者の福祉費用を低所得者自身が支払っていることと同様になり、福祉が意味を持たなくなります。
現在は、福祉政策の財源として、所得累進課税が緩和され、応益税やフラット税化によって、税負担が低額所得者層にシフトし、また、自己負担率が増加していますので、福祉も子供手当ての失敗と同じ現象が起こり、低所得者、老人、子供といった弱者が救われない、福祉の目的から逸脱した現象が起こっています。このことによって、高消費性向家庭(低額所得者層)が、本来、福祉政策から受け取るべき可処分所得の増加という恩恵を受けることが出来ずに、経済成長に寄与する福祉政策によ...

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