経済成長(名目GDP増加)ではお金は増加しないの説明

<経済成長(名目GDP増加)ではお金は増加しない>

 

名目経済成長額とは、名目GDP増加額のことを言いますが、

もしかしたらかなり多くの方が、経済成長でお金が増加すると思っておられるのかもしれません。

もしそうならば、お金を財の生産にかかわらせず、別途に直接増やす方法を軽視される恐れがあることになります。

もしそうならば、それは日本経済の復活にとって、ボタンの賭け違いが続くことになり、日本国民の将来が泥沼に沈み込んでいくということにもなりかねません。

なので念のため、

「名目GDP増加(経済成長)ではお金(MS)は増加しない」を次の例で説明します。

 

たとえば、国民AとBは仲良く100万円ずつお金(MS)を保有していたとします。

そうすると二人の保有合計額は、100万円+100万円で、合計200万円です。

さて、Aは生産したお米のうち30㎏をBに1万円で売りました。

その結果、Aは保有金が101万円になり、Bは保有金が99万円になります。

したがって取引後の二人の保有金はというと、

101万円+99万円なので、合計200万円となり、

取引後も、二人の保有金の総額は、取引前と変化しないということが分ります。

つまり、商取引によって、お金の総額は増減しないことがはっきりしています。

にもかかわらずこの取引を、

経済成長(名目GDP増加)という観点で見れば、1万円の経済成長が生じたというのです。

これで、おわかりでしょうか。

経済成長とはお金が増えるという指数ではなかったのです。

 

ということは、「経済成長させれば所得も増えるのだからお金も増えるに違いない」と思っておられたとしたら、それはとんでもない目論見違いなのです。

そのような目論見違いを抱えたままでは、日本経済を正しい方向に導くことは、いつまで経とうがそれは夢の世界の話となってしまうのではないでしょうか?


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  • コテヤン@どうやら管理人
  • jan2002

「経済成長(名目GDP増加)ではお金は増加しないの説明」のコメント一覧

  1. 1
    holyfirework 灯火  :

    経済成長とは、取引額の増大であって、マネーの増大ではない。
    実体経済を好転させたいなら、人々の懐を暖めて需要や消費を刺激するか、政府が公共事業などで仕事を作って、市中にお金を回して取引額の増大を図るしかありません。

    現実を見れば、明らかなんですけどね。

  2. 2
    Gokai  :

    >>灯火さん
    >実体経済を好転させたいなら、人々の懐を暖めて需要や消費を刺激するか、政府が公共事業などで仕事を作って、市中にお金を回して取引額の増大を図るしかありません。

    おっしゃるとおりです。
    <経済成長→所得増加(お金の増加)→税収増加>の構図は存在していなくて、
    ある構図は、
    「お金の増加(人々の懐を暖める)→購買力増加→経済成長(所得増加=お金の移動)→税収増加」ということなんですね。
    つまり、所得増加というのはお金の増加ではなく、お金の移動の増加と言い切っていいのではないでしょうか?

  3. 3
    holyfirework 灯火  :

    >>Gokaiさん

    ご返事ありがとうございます。

    〉<経済成長→所得増加→税収増加>の構図は存在していなくて

    今現在の日本には、確かに存在していませんね。この構図が成り立つには、労働分配率が下がらないことが、前提条件として必要になりますから。

    〉 ある構図は、 「お金の増加(人々の懐を暖める)→購買力増加→経済成長(所得増加=お金の移動)→税収増加」ということなんですね。

     
    理論的には、分からなくもないですが、人々の懐が暖まるのが一時的なら、貯蓄に消えるだけでしょう。
    問題なのは、期間と規模ですね。

    〉 つまり、所得増加というのはお金の増加では なく、お金の移動の増加と言い切っていいの ではないでしょうか?

  4. 4
    holyfirework 灯火  :

    〉つまり、所得増加というのはお金の増加では なく、お金の移動の増加と言い切っていいの ではないでしょうか?

    所得の増加のメカニズムは一つではありません。

    企業利益の増大→所得増加
     経済成長派の方々の考えるメカニズムはこちらですね。

    労働分配率の増大→所得増加
     あまり唱える人はいませんが、一番望ましいのは、こちらですね。

    政府支援による、所得増加
     減税や給付金など、政府支援による、所得増加です。分配派の方々の考えるメカニズムは、こちらですね。

    お金の移動ルートも、所得増加のルートも、一つだけではありません。複数を組み合わせてベストミックスを目指すべきでしょうね。

  5. 5
    Gokai  :

    >>灯火さん

    ご返信ありがとうございます。
    経済学では、
    名目GDP増加を所得増加とも言いますよね。そしてそれはお金の増加額ではなく、財・サービスの生産額をさします。
    ところが今回使った“所得増加”と言う単語はこの経済学での意味で使ったのですが、
    勘違いしやすいことに一般的には所得増加というと“お金の儲け”が増加したという意味で使われることがまず殆んど。
    だから、経済学で言う所得増加と一般的に言う所得増加というのでは意味が違うのに、ついつい同一視してしまいます。

    そしてこれを経済学界においてもどうやら同一視しているようです。
    そこに混乱のもとがあると思っています。

  6. 6
    holyfirework 灯火  :

    >>Gokaiさん

    そうですね。
    お金を儲けているのは、多くの場合、企業です。所得増加して恩恵があるのは、個人です。

    企業の財布と個人の財布を混同して同一視する人は多いですね。また、家庭の財布と国家財政を混同して同一視する人も、実に多いです。

    政府は、英語教育よりも、経済教育に力を入れてほしいですね。

  7. 7
    Gokai  :

    >>灯火さん
    >政府は、英語教育よりも、経済教育に力を入れてほしいですね。

    おっしゃるとおりで、
    義務教育にまずは、銀行の信用創造機能を入れてほしい。

  8. 8
    Gokai  :

    >>7
    名目GDP増加が原因となりお金が増加するという結果は生まれない。
    逆に、
    お金を増やすことにより名目GDPが増加することはある。