魔王と勇者の経済政策ep7~勇者vsアンダーザブリッジ市長~

勇者がDr.フジイのところを飛び出し大きな坂の都の真ん中にある大阪市役所に向かったのは、まだ太陽が高い午後1時。
燦々と優しく照る太陽とは対照的に、どこか街の人々の様子は影がある。皆一様に気だるく蠢き、何かを諦めているかのようにも見える。

街の十字路には選挙カーが旗をはためかせ、大声を張り上げて演説をしている。
しかしそれに誰も興味を示さず、はやりどこか虚ろな表情で先を急いで歩いて行く。
その後ろの風景にはシャッターの閉まった商店が幾つかあり、勇者達が抱いた印象を深くしているのかもしれない。

勇者「ひとが多いのにやっぱり活気がないような…」
僧侶「本来大きな坂の都の方たちはバイタリティに溢れた、商人気質と聞いていますが…」
魔法使い「そうね、あまりそういう風には見えないわよねぇ」
戦士「疲弊…かもな」
僧侶「勇者様、そろそろアンダーザブリッジ市長のところに到着します。会談の約束は先程取り付けました」
勇者「アリガト!やっぱり僧侶ちゃんは僕の天シ…」
戦士 ボゴゥッ!!!!!!

戦士会心の一撃。勇者は236のダメージを受けた!

到着したところは市役所の一室。会談予定の1時30分を過ぎてもアンダーザブリッジ市長の姿はなく、屈強なSPが扉の所に身動き一つせずに立っている。

勇者「マジオソイ!!一応おれこの国の宰相ダッツーノニ!イライライライラ…」

扉「バタンッ!」

アンダーザブリッジ市長(以下市長)「いやはや、はっはっはっは!おまたせして申し訳がない。なんせ私忙しいもので!」
僧侶「今日はお忙しい中お時間いただき恐縮です」
勇者「ケッ!おせーよ、約束の時間くらい守れってんだ!アリエネー」
僧侶「勇者様っ!」
市長「いえいえ、仰るとおりで、はっはっは。ところで本日は大阪都構想について勇者様からご助言がいただけるとお聞きしたのですが?ニヤリ」
勇者「なんだあのふざけた構想は!大阪市を解体しようってだけじゃねーか!」
市長「いえいえ滅相もない。あれは『大阪市を再編』するのですよ。」
市長「つまり今のままでは府と市の効率的な行政が捗らないというわけですな」
市長「府と市の広域行政を『一本化』して効率化しより良い街づくりをすすめ、また住民サービスは特別区というニアイズベターなところに任せる」
市長「つまり役割をちゃんと分けるということですよ、勇者様ニヤリ」

勇者「いやしかし2200億円ものお金が市外に…」
市長「どこの実務を知らない学者に吹きこまれたのかは存じあげませんが…それは実務を知らないからそんな風に言うんです」
市長「現実に大阪市は昼間人口が多いでしょう?つまり『今現在も大阪市外に使っている』も同様なのですよニヤリ」
僧侶「市長、お待ち下さい。それとこれとは」
市長「大体反対派は財政効果が1億円などと言っておりますが、私達の試算では2700億円!」
市長「僧侶様?この試算のどこがどう違うとおっしゃるのですか?」
市長「大阪の財政健全化のためには『大阪都構想』こそが最適解なのです。」
市長「総務省の大臣閣下にも太鼓判を押していただいたのですよ?ニヤニヤ」
市長「これが間違っているとおっしゃるのならそれなりの根拠をお示しいただかないと」

魔法使い「ちょっとまって下さるかしら?現在政令指定都市なのに特別区に格下げにする意味はないわよねぇ?」
魔法使い「話しあえば府と市でまとまるでしょうし、2700億円の試算の中には都構想じゃなくても出来るものも入っているのではなくて?」
市長「魔法使い様、貴方は府と市の歴史をご存じないと見える」
市長「20年前には府と市が競って無用な箱物を立てたりした結果が、現在財政状況なのですよニヤリ」
市長「これだけ張り合ってきた府市が話し合い?それこそお話になりませんな」

戦士「いやしかし」
市長「脳筋は黙ってろ!」
戦士「 」

勇者「・・・・あれ、じゃぁ都構想っていいものなんじゃ…」
市長「ようやくおわかり頂けましたかホクホク。まぁ反対派のいうことなんて『全部デマ』なんです。」
市長「私の実績をわかりやすくグラフに、これも全て勇者様のためにご用意したのですよ」

注:クリックしてしっかり「メモリ」を見て下さいね
メモリのおかしな画像

教育費水増し
注:ちなみにこのグラフの数字自体もデマです。と言うか橋本市長になってから教育費は減少してます。詳しくは
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/a4c4c69737d34e13d5296f08c6530059
大阪「都」構想のデメリット 橋下市長の教育破壊 教育予算・現役世代予算5倍増の嘘

市長「いかがですかな?私がどれほど大阪市のためを思い、求人倍率を上げ教育費を上げてきたか」
市長「反対派の奴らはそれを無視し、私のことを嘘つき呼ばわりグスン」
市長「聡明な勇者様であれば、その御一行様であれば今回の大阪都構想が『大阪のために必要』だとお分かりいただけるかと」

勇者は混乱している!
僧侶は混乱している!
魔法使いは混乱している!
戦士は3人を抱えて逃げ出した!
SPに回りこまれた!
戦士は勇者を棍棒代わりにしてSPを倒した!
戦士は逃げ出した!

市長「チッ!あと少しで洗脳を完了できたものを。あの脳筋がいらんことをしおって!」

戦士「Dr.フジイ!!空けてくれ!Dr.フジイ!」
Dr.フジイ「あぁ…やはり恐れていたことが」
Dr.フジイ「皆様大丈夫ですか?お気を確かに!」
僧侶「・・・・・・私がついていながら面目が…グスン」
魔法使い「まったくもう、何なのよあの胡散臭い市長は!詐欺商法のそれと一緒だわ!」
勇者「はっ!俺は一体?」
Dr.フジイ「洗脳されかかっていたのですよ。市長の『交渉術』で」
勇者「市長の交渉術ってのは頭も痛くなるの?首ももげそうに痛い…イタイナァ…」
Dr.フジイ「??そんなはずは…」
戦士「・・・・・・・・・・・・・汗汗汗」

魔法使い「でも困ったわよねぇ…あんなに強敵だとは思わなかったわぁ…」
戦士「人のことを脳筋呼ばわりは絶対に許さん!絶対にだ!今度会ったら八つ裂きにしてやる!」
僧侶「私も一から勉強し直します!」
勇者「眠いので寝ます」
僧侶・魔法使い「ギロッ!!!」
戦士「ははっ(汗 いいじゃないか!今日は。きっと勇者も疲れてるんだろ(汗」
Dr.フジイ「いいでしょう。では明日から私が皆様にデマに対抗する策を授けましょう。しかしそれにはさらなる勉強が必要です」

こうしてDr.フジイのもと、勇者一行はさらなる来るべき決戦に向け修行を開始した。

作者「次回はデマに対抗するために、どうすりゃいいのか書いていきますです。」


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