①ケインズの二階級観 

①ケインズの二階級観 ケインズも、マルクスと同様、搾取(他人の損失によって利益を得ること)を契機とする階級対立を問題にしています。しかし、マルクスのブルジョアジー(資本家および地主という完全搾取階級)とプロレタリアート(労働者という完全被搾取階級)の二階級観は否定しました。ケインズは、最初、投資家と債権者を第一階級、企業家を第二階級、労働者を第三階級とする三階級観を持っていました。投資家と債権者は配当と利子によって、企業家は技術料や雇用からの搾取によって、労働者は労働を売ることによってしか生きていけません。しかし、やがて、三つの階級における企業家の内、上場企業の経営者は、直接金融によって多国籍株主を受け入れ、自らもその多国籍株主の一員となり、投資家に変化して行きます。(以下、ここでは、上場企業を大企業と呼びます。)中小企業経営者は中間層を形成し、資金調達を間接金融に依存しています...

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