②なぜ「貯蓄=投資」なのか

②なぜ「貯蓄=投資」なのか 古典派経済学の貯蓄と投資の不均衡分析は、投資家に自由に投資を行わせ、投資家が利益を上げればどんな良いことが起こるかという説明をしています。そして、貧者の資本である金融機関の信用創造を、資本家の純真な投資活動に対して景気を過熱させたり冷え込ませたりするノイズに過ぎないものとして否定的に捉えています。そのため、信用創造を抑制し、資本家に所得を集中させれば経済は自然に成長するという理論になります。ケインズは真っ向から古典派経済学に立ち向かいます。その基盤となるものが、「貯蓄=投資」という定義であり、消費性向と貯蓄性向の発見と乗数効果の発見です。ケインズは、まず、古典派経済学がいう投資の定義とは、あるときは、設備投資、在庫品増加、運転資金への投資であり、あるときは、株式や債券などへの投資であると言っており、投資の定義が曖昧であると批判しています。そこで、ケイ...

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