②搾取を消滅させるのではなく規制するタイプの社会主義

②搾取を消滅させるのではなく規制するタイプの社会主義 搾取の廃止という命題が意味をなさないとしても、搾取が存在しないということではありません。マルクスはアダム・スミス以来の古典派経済学の労働価値を発展させて、労働価値から賃金が支払われ、その残余=剰余価値が搾取されるとしました。しかし、経済の現場では商品を赤字で売ることもあり得ますから、労働価値は現実の市場では意味を成しません。商品価値が時間的、市場的に変動して行くことから、搾取の量も時間的、市場的に変動して行くし、全ての経済活動の中で、誰が誰を搾取しているのかをいちいち説明することは不可能です。しかし、2008年のリーマンショックなどで、アメリカの投資銀行の証券市場における利益が多数の預金者の損失によって生まれたこと、今日の日本においても、中小企業や個人が低利の融資を得られずに、高い利子を払わざるを得ない状況にあること、あるい...

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