②搾取の問題を解決できないマルクス主義

②搾取の問題を解決できないマルクス主義 マルクス経済学の基礎は、投入された労働の量によって商品価値が決まるという労働価値説にあります。労働者は、この商品価値つまり労働価値を受け取るのではなく、資本家の取り決めたわずかな労働力の対価を受け取るに過ぎません。労働価値が労働力の対価を上回る分が剰余価値と言われ、剰余価値が利益の源泉であるとされています。この利益とは搾取のことですから、剰余価値とは搾取そのものであるということになります。モデルとして一つの企業の中で剰余価値に当たるものは、簿記の勘定科目における利益、利払い、地代の合計です。しかし、企業の商品価格と、商品価格の合計である売上は一定ではなく、配当、利子、地代の合計も一定のものではありません。商品価格は市場原理で決まります。市場では、同一の商品でも価格競争があります。この時点で、すでに、現実との矛盾が生じています。さらに、赤字...

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