①「貯蓄=投資」と貨幣保有動機の区分

①「貯蓄=投資」と貨幣保有動機の区分 古典派経済学の貯蓄と投資の不均衡分析は、投資家に自由に投資を行わせ、投資家が利益を上げればどんな良いことが起こるかという説明をしています。他方、貧しい者の資本の調達先である金融機関の信用創造を、資本家の純真な投資活動に対して景気を過熱させたり冷え込ませたりするノイズに過ぎないものとして否定的に捉えています。そのため、信用創造を抑制し、資本家に所得を集中させれば経済は自然に成長するという理論になります。ケインズは真っ向から古典派経済学に立ち向かいます。その基盤となるものが、「貯蓄=投資」という定義であり、消費性向、貯蓄性向、乗数効果の発見です。この分析が、資本家に所得を集中させることの意味を変え、金融機関の信用創造を肯定的に捉えなおすキッカケになります。ケインズは、まず、古典派経済学がいう投資の定義とは、あるときは、設備投資、在庫品増加、運転...

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