一連の制度改革は、議会主義の形骸化を生む

1.小選挙区比例代表並立制による執行部=世論のパワー増大

政党執行部の力が強くなり、それぞれの地域に根差した政策を標榜する議員が、東京を代表とする世論に抗えなくなりました。

背景を説明しますと、中選挙区制の時代ならば、各選挙区に自民党から複数候補が立候補していました。政党の対立ではなく、派閥による対立も存在していたため、執行部のパワーと派閥のパワーが拮抗していました。

ところが、現在では執行部が完全に公認権を独占しており、派閥のパワーは凋落しました。自民党の総裁も、党員投票によって疑似的に世論によって総裁=総理大臣が選ばれるようになっています(党員票の占める割合の増加)。これによって、世論で総裁=執行部が決まり、その執行部が選挙の公認権を得ることで、政党内部での議論や対立が無くなり、世論がダイレクトに政策に反映されるようになりました。

民主主義(世論)は、必ずしも...

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