デフレの原因-Gokaiの仮説

<デフレの原因-Gokaiの仮説>

現代において、経済のインフレ状態やとデフレ状態からの回復においてよりどちらが時間を要するかと言えば、それは明らかにインフレです。

いや、20数年にわたりデフレから抜け出せない日本の状況を見ればデフレ状態からの回復の方がより難しいはずだ、と思われるかもしれない。

しかしこのように答えが分かれるのは、そこに誤解があるからだと思います。

まず言葉の意味です、これに齟齬があっては誤解も生まれます。何故なら言葉とは、記憶した認識を脳内から引き出すための道具だからです。

さてデフレとはどういう意味でしょう。

正しくは、物価下落が継続中の状態を示します。

裏返してお金の価値が上がっている状態だということも言われますが、正しく対処するためにはそのように思わないで単純化しておくほうが有利でしょう。

何故、物価が下落しているのかを原理から考えてみてください。

製造した財を昨日と同じ価格ではなかなかに売り切れない場合、販売者は値を下げて売ろうとします。そして取引が成立します。この経験から製造者は、次回は、製造量を減らしますが、それでも同じような状況が次の機会においても起こる。ならば、それは即ち物価下落の継続、つまりこれがデフレではないでしょうか。

何故このようなことが起こるのでしょうか?

人口低下のせいでしょうか?

それとも個々の人々の購買力低下のせいでしょうか?

では、何故人々の購買力が低下したのでしょうか?

それは所得が減ったからではないしょうか?

何故企業はそのように社員所得を減らしたのでしょう。

それは企業倒産が原因であったりします。

倒産の原因は、業績悪化即ち人々や企業が生産した財を購入しなくなったからでしょうか?

何故購入しなくなったのでしょう。こう考えると堂々巡りです。

なのでどうやら、ここらでこの<長期不況→デフレ不況>の原因解明において混乱が起きていそうです。だからデフレからの回復は難しいとなるのかもしれません。

そうすると原因解明において仮説もありでしょう。なのでひとつ、

バブル生成から崩壊そしてデフレ経済を経験してきたGokaiが仮説を述べてみます。

Gokaiの仮説)

まず、資産価格の下落によって巨額の時価総額マネーが失われる。

それによって企業の内部留保である含み価値が失われ、実質的にBSが毀損する。

よって借り入れの返済が活発化すると同時に設備投資額の急激な縮小も生じる。

これはあらゆる企業の業績悪化につながるため企業倒産から社員の解雇や給与の減少となり、それは更なる資産価格の下落を呼び込み、不況は深化し、労働者の可処分所得の低下へと続く。

これらの分配の低下に加え、

消費増税、累進税率の勾配低下、法人税減税、社会保障削減、公共事業の削減などの再分配の低下となる政策が平行して実施された。

おかげで日本社会全体の購買力の低下から、デフレ不況と呼ばれる状況が現出しています。


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「デフレの原因-Gokaiの仮説」のコメント一覧

  1. 1
    holyfirework 灯火  :

    支持します。
    景気対策としての再分配の強化も、支持します。

  2. 2
    Gokai  :

    >>灯火さん
    >>支持します。
    >>景気対策としての再分配の強化も、支持します。

    有難うございます。
    分配再分配が適切に行われてこそ、その国の経済が効率よく成長するでしょうし、企業も競争力を伸ばすことができることを為政者は学ぶ必要があると思いますね。

  3. 3
    holyfirework 灯火  :

    >>Gokaiさん

    日本ほど再分配が失敗している国はありませんからね。
    まあ、経団連という越えられない壁がありますが。