②乗数効果

②乗数効果  消費性向(限界消費性向)と乗数効果はケインズ経済学の基盤を成す理論です。消費性向(限界消費性向)は以上述べた通り、各所得段階が、所得からいくらの割合を消費するかを言います。乗数効果は、政府や企業が投資をした場合、投資額の何倍かGDPが拡大し、それは限界消費性向に従って一定の法則が存在するというものです。例えば、1兆円の政府支出を行ったときにGDPが3兆円増えれば、乗数効果は3.0ということになります。単に、乗数は3.0と言っても問題ありません。しかし、実際は、所得は消費・貯蓄・租税に分配されます。政府から貨幣の分配を受ける最初の国民Aは、所得の100万円全てを消費に使うのではなく、その中から貯蓄または債務の返済の為にある程度を除いて、残りを消費に使います。平均的な家庭では前出のように、消費性向は0.7ですから、所得を1.0とすると、その内0.3を貯蓄に回...

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