日本とギリシャの借金に絡んで基軸通貨危機のこと

『日本とギリシャの借金に絡んで基軸通貨危機のこと』

結局、ギリシャ債務問題とは、

ユーロ参加国以外の通貨発行権を持つ普通の国で言えば、

対外資産負債残高問題のこと。

つまり、

ギリシャ債務問題=対外資産負債残高(いわゆる対外純資産や対外純負債のような)ものです。

さてアメリカは、2013末でこの対外資産負債残高は、-482兆円ですが、これがギリシャと違ってなぜ問題にされないかは、アメリカは基軸通貨発行権利を持つ国でありますから、基本的に返済に困ることがないからです。

その点では、政府債務残高が1000兆円を超えた日本政府に債務問題が存在しないのと(財務省は問題があると勘違い)と同じですが、

とはいえ、アメリカはこの借金に対して全く心配ないかといえばそれは違います。

日本の場合は、次の財政均衡式が完全に適用可能ですが、

・政府借金増加額(徴税率-金利率)=財政余裕額・・・〈財政均衡式〉

http://6410.saloon.jp/modules/bluesbb/thread.php?thr=2035&sty=2&num=1

それがアメリカの場合は、基軸通貨ドルを保有する他国に対して税がかけられていないという欠陥があるので、適用不可となります。

日本の場合は、政府借金の全てが徴税対象となる国内の民間預金になるという形ですが、

それがアメリカの場合は、他国名義のドル預金が徴税対象から抜けているという欠陥です。

その欠陥が今は大きな問題になっていませんがいずれ表面化する可能性を秘めています。

なぜその大きな欠陥が表面化していないかといえばそれは、アメリカが所得収支の黒字を続けられているおかげで対外負債の発散がとめられているからに過ぎません。

もしこれが逆に赤字になれば、所得収支(金利収支)、つまり金利で借金が雪だるまのように増えることになります。

私が思うに、この発散を阻止している構図は、そこそこの強さを持っているものの脆弱でないとは言い切れないのです。

いずれは世界経済が直面する問題なのだと予測せざるを得ません。

ということで、

ギリシャ債務問題を論ずるに際し、同じような構図で基軸通貨問題も気になることだと申し上げておきます。

最後に、

・ギリシャは、他国に対し純債務国しかも所得収支赤字、

・日本は他国に対し、世界一の純債権大国しかも所得収支黒字、

ということで、これが同じ土俵での評価であって

ギリシャと日本、この二者は

マスメディア報道に見られるように、どちらも同じ借金大国ということの立場ではなく、

全く正反対の立場であることも念押ししておきたいと思います。


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  • コテヤン@どうやら管理人
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「日本とギリシャの借金に絡んで基軸通貨危機のこと」のコメント一覧

  1. 1
    manwith6785  :

    所得収支、貿易収支、そして経常収支の関連性や金利に与える影響など、もう少し具体的に詳しく教えてもらえませんか?例えば貿易黒字で所得収支が赤字の場合はどうなるのかとか。

    後々反論してやろうとかそういうのではなく、単純にお勉強の為に聞いてます。よろしくお願いします(*´-`)

  2. 2
    Gokai  :

    >>manwith6785さん
    金融システムの理解において、国際収支と金利、この二つの概念ではどちらがよりベーシックかといえば、金利だと思います。
    またそれ以上にベーシックな概念というと「お金」ということになります。
    このお金について、現代経済学はきちんと理解していないのだと思います。
    それを指摘した人々の一人に、ミハエルエンデというひとがおられて「エンデの遺言」として有名です。ご存知でしょうか?
    <エンデの遺言~根源からお金を問う~>
     http://rothschild.ehoh.net/material/animation_03.html

    Gokaiもそのように思います。現代経済学は「お金の正体」を知らずして構築された学問だといえると思います。
    ほんとうはここから説明しなければならないのですが、そうはいかないでしょう。したがって国際収支より、よりベーシックな金利から説明させていただきますが、少々お待ちいただければ幸いです。
    とはいえとりあえず、こちらを下されたく思います。↓
    <現金と預金、その属性の違い>
    http://anti-neoliberalism.top/09/1574/