大阪W選挙を考える【11月22日は選挙に行こう】

筆者は8年間の橋下維新における大阪府政、市政をつぶさに見てきました。
そしてその中で反橋下維新になっていったと自覚しています。そのスタンスをご承知頂いた上で本コラムをお読みいただけたらと思います。

まずもって今回の大阪W選挙は一体何を問うものなのか?という点を書いていきたいと思います。

現状として大阪府、大阪市は全国平均と比べましても疲弊している、という事実は明らかです。
それはGDPでお示しすることも可能ですし、例えば教育の指標でお示しすることも可能だと思います。

GDPに関して言いますと2008年からの全国平均がマイナス0.2%であるのに対して、大阪府マイナス0.8%、大阪市マイナス1.4%となっております。
所得額で言いますと2008年からの全国平均0%に対して大阪府はマイナス4%となっております。

教育で言いますと校内暴力はこの8年間で増加、学力は県別で特に伸びず、不登校の割合も増えているそうです。
大阪市政で言いますと教育費は100億円減らされ、教員の求人倍率はやや下がっているようです。
※つまり教員が県外に流出していると捉えられるかと思います。

上記はコロコロ変わる政策と大阪都構想へマンパワーが割かれすぎた結果、府政、市政がおざなりになっていたのではないか?という疑義が濃厚に存在するという現れなのだと思います。
非常に多大な労力とマンパワーを大阪都構想につぎ込んできたのですが、2015年5月17日の住民投票において否決をされました。

さて、大阪に本当に必要な物は何なのでしょうか?
大阪都構想などというエキセントリックな改革ではなく、地道で真面目な政治なのだと強く思うわけです。
例えば大阪の企業の98%以上が中小企業だそうです。ならば中小企業への補助や支援をして大阪を盛り上げる。
例えば他の県とも協力、協調しながらプロジェクトを進める等々が必要なのではないでしょうか?

橋下維新の府政、市政において「他県との共同プロジェクト」等が進められていた形跡はありません。また中小企業への補助金の打ち切り、大企業優遇という政策もなされたようです。
ひたすらに大阪都構想というエキセントリックな改革のみが延々と進められてきた、そんな8年間だったと思います。

議会制民主主義において一事不再議の原則というものがあるのは、広く知られているところかと思います。
これは大阪都構想の住民投票には当てはまらないのでしょうか?
一旦決したものをまた公約に持ってくる、これは一事不再議の原則ともかけ離れた、非常に不誠実な態度なのではないでしょうか?

今回の大阪W選挙の争点はやはり「大阪都構想か否か」を決める選挙なのである、と私は感じます。
議会で否決され、住民投票で否決され、そして今回の選挙でまた大阪府民、大阪市民はこれを投票しなければならないわけです。

橋下氏は「前へ進むか、過去に戻るか」と主張されていますが、むしろ過去に決せられたものを蒸し返しているのは橋下維新そのものではないでしょうか?
まさに今、地道に前に進むか都構想という過去の遺物に戻るかが決せられようとしております。
筆者の感想としてはこの一年間、テープを巻き戻してはまた繰り返し見せられているような心境です。

繰り返しになりますが、問われるのは大阪都構想という過去に戻るか、それとも地道に前に進む真面目な政治になるかです。
そして以前もコラムにて書きましたが、橋下維新の全体主義的手法を許容するか、自由な言論空間を取り戻すかの選択でもあります。

http://anti-neoliberalism.top/10/14679/
全体主義と新自由主義の最悪の組み合わせ(大阪都構想と大阪維新の会)

http://anti-neoliberalism.top/10/10860/
維新の言論弾圧を許すな!【私からのお願い】

筆者は大阪市在住であり、大阪府民でもあります。
大阪府にお住いの方々にはいろいろな記事をお読みいただき、ぜひとも理性的なご判断を頂きたく思います。

また大阪都構想関連の総括は以下でさせていただいております。
http://anti-neoliberalism.top/09/2124/
【11月22日に迫る大阪W選】橋下維新・大阪都構想の検証とデマ1

全4部作と非常に長いですが、ぜひとも併せてお読みいただけたらと思います。
また大阪に知り合い等々がおられる方は、ぜひとも上記記事をお知り合いにご紹介いただけたらと思います。

引用、転載等々はお好きにお願い致します。
非維新系の政党が立場を超えて、共同で橋下維新にNOを突きつけている意味も、上記をお読みいただければご理解いただけるかと思います。

P.S
某ネットのとあるところで「橋下氏は嘘つきだ」という主張をしたところ、橋下維新支持の方たちから「政治家は皆嘘つきだ、だから橋下氏も嘘をついていいんだ」というとんでもない反論がなされました。
彼らは「皆が詐欺をしているので、自分もやっていいんだ」という非常に言葉では言い表しがたい、なんというかこれが非本来的で悟性のみの人間というものなのか…と唖然としたものです。

ちなみに論理的に考えてみると「政治家は皆嘘つきだ、嘘つきじゃない政治家を言ってみろ」という主張は悪魔の証明に近いのかもしれません。
つまり筆者としては「嘘が存在しない政治家」を探すハメになるわけで、存在しないかどうかは確認のしようがない、となるわけです。

あまりにも時間の無駄だったので、もう最近は顔を出していないのですが、上記のような主張にどうぞ騙されないようにご注意を!


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  • holyfirework

コテヤン@どうやら管理人
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「大阪W選挙を考える【11月22日は選挙に行こう】」のコメント一覧

  1. 1
    holyfirework 灯火  :

    子供達の教育を悪化させ、高齢者の福祉バスの予算を削って有料化し、文化予算や中小企業支援を削って、大阪の住民の暮らしや企業経営を悪化させ、大阪の文化と経済と人々の未来に多大なダメージを与えた橋下維新の大阪統治は、惨憺たる結果に終わりました。

    やっぱり、行政経験のない新党に試しに任せてみても、駄目だったということですね。
    維新も民主党も、行政手腕は落第レベルでした。国政も地方行政も、素人に容易く務まる仕事ではないということなのでしょう。

    大阪をより良くしたいと思う方は、是非、投票にいきましょう。

  2. 2
    コテヤン@どうやら管理人 コテヤン@どうやら管理人  :

    >>灯火さん
    まぁ経験云々もありますが、性質の違いが大きのかもしれないなぁと。
    橋下維新って権力の奪取のみが目的化しているようにも見えるのです。

    逆に言えば志がないというかなんというか…
    その点だけで言えばまだ社民党とかのほうが「マシ」かも知れませんw
    社民党の主張には全く同意できないですが、彼らなりの志はおそらくあるんでしょうからw

  3. 3
    holyfirework 灯火  :

    >>コテヤン@どうやら管理人さん

    同意します。
    志もですが、夢もないですよね。
    教育予算も削減、文化予算も削減、中小企業振興予算も削減、そして、学力は低下し、経済は悪化し、財政は悪化。

    ここまで失敗出来る人は、なかなかいないかとw

  4. 4
    コテヤン@どうやら管理人 コテヤン@どうやら管理人  :

    >>灯火さん
    しかも失敗してるのに「成功している!我々に任せてくれれば大阪はバラ色だ!」ですからw
    こんな人が会社にいたら多分嫌われますし、社長だったら会社潰れますよwというw