改めて「シリア騒乱」(2016年)

■2011年に始まったシリア騒乱は、政権の反体制派へのしめつけの厳しさにより
それから5年経過した2016年現在、シリア内戦へと様相を呈した。この状況は、アメリカが世界の警察官の役目を近年退いたことにより、中東に対する関係各国の主導権争いに発展している。ISやアルカイダ系の武装組織。今後もこの内戦は長期継続すると推測される。
■混迷するシリア内戦においては、国民の約半数が何らかの形で内戦の被害者となり難民になっている。それは国外難民であったり、国内難民だ。国内難民は、武装政治勢力に包囲され、国際機関の救援物資支援も容易に入ることが難しくなっている。特にシリア北西部、トルコ国境沿いにあるイドリブ県は、政府軍と反政府軍、ISなどが入り乱れたアレッポ県とハマー県に囲まれ、救援物資が届かない。
このシリアにおいて我々日本人は何をなすべきか?
■世界の経済大国である日本は、シリアのように経済が崩壊している国を援助するresposiblity(責務)があると我々は考える。しかしそれは中立かつ平和的人道的なものでなくてはならない。

■写真を撮ってきてくれたジャーナリストのアリだが、彼の住むイドリブ県は、武装集団同士の(政府軍も含む)戦闘で、荒廃しまくっているアレッポ県とハマ県に囲まれた位置にある。また隣国トルコとの国境もある。
ここは様々な勢力が跋扈している。

■彼はトルコへの亡命を希望していたが、資金的な面とトルコが国境沿いのシリア難民を追い出し始めているということで、危険があるため諦めた。また仮に亡命できたとしても、そこからの生活も大変なものになるはずだ。
■今、彼は自宅(砲弾を受けて大分壊れている)にいる。また彼は空爆に備えて2年間もかけて自力で自宅近くに防空壕を作った。しかし、彼の赤ちゃんが慢性腸炎を患っていて、医者から「その防空壕からでなさい!赤ちゃんの健康に悪い!」と言われたそうだ。

■この地域は前述のように、様々な武装勢力が取り囲んでいるため、国際機関も安易に入れず、救援物資が足りていない。


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