インフレ予想の先にあるもの

前回のエントリーでもご紹介したが、11月1日に日銀金融政策決定会合の結果が公表され、物価上昇目標(2%程度)の達成時期は「17年度中」から「18年度頃」に先送りされ、黒田総裁の任期中(18年4月まで)の目標達成は不可能となった。華々しくデビューした黒田バズーカもすっかり鳴りを潜め、いまや金融政策決定会合でサプライズを期待する者もいなくなった。日銀の金融緩和政策が効き目を失ったのは、マーケットだけでなく、実体経済の経済主体にインフレ予想(インフレ期待)を発生させる戦略が大失敗に終わったことに尽きる。そして、惨敗の最大の要因は、インフレ予想の先にある実需(=内需)を動かす原資となる所得(フロー)の伸びを著しく欠いた点にある。家計にしろ、企業にしろ、所得や売上(収益)無くして、積極的な消費・投資行動に出ることはない。実体経済に使えるカネ(所得・売上)を迅速かつ効果的に注入し得...

ご支援くださる方はクリック→