ゲーテのワクチンに関する考え方

『ゲーテとの対話』というドイツの詩人・作家エッカーマンの名著があります。エッカーマン自身のゲーテとの交流・対話を記録した日記集です。
トーマス・マンはじめ、我が国では森鴎外や太宰治、芥川龍之介、三島由紀夫も愛読していたそうです。


1831年2月19日の日記において、ゲーテが天然痘のワクチン接種に関して意見を開陳した場面があります。(岩波文庫版(中)P300~301)
フォーゲル(枢密顧問官)はごく最近のこととして、種痘したにもかかわらず、天然痘が突然またアイゼハナでやりはじめ、短期間ですぐに多くの人命がうばわれた、といった。
「自然は」とフォーゲルはいった、「たびたび人を翻弄しますから、ある学説を自然にあてはめようとするには、たいへん注意深くやらねばなりません。私たちは種痘を絶対安全で確実なものと考えています。それで法律で規制したいくらいです。しかし、種痘していたにもかかわ...

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