機能的財政論と政府紙幣

機能的財政論に、沢山のご支持をありがとうございます。
今回は、機能的財政論と政府紙幣、特に政府紙幣の歴史についてまとめてみました。
機能的財政論とは、『国家運営のための必要経費は、税金による収入ではなく、貨幣の発行益を以って充てるべき』ということです。このメリットは、税収に縛られることなく、必要な政策を必要なだけ行えるようになりますし、いたずらに増税を行って庶民を苦しめる必要がなくなるのです。
貨幣の発行益とは何かというと、例えば、一万円札を作る為の経費は、20円です。残りの金額が、一万円札を発行した時の発行益です。つまり、機能的財政論とは、政府紙幣の発行こそが、その理論の根幹にあるのです。
しかし、ここで疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
「それじゃまるで無税国家じゃん」「もう税金要らないってこと?」「夢みたいな話だな」などなど。税金の本来の役割は、貨幣回収による景気調節機能です。不景気の時は減税を行って国民や企業の手持ちのお金を多めに残して消費や(設備)投資などを活発化させて景気を上向かせ、景気が過熱した時には、増税を行って市中に出回るお金を多めに回収して金融を引き締めることが、税金の本来の目的なのです。
そして、本当に政府紙幣で国家が運営出来るのか。
ここからは、政府紙幣の歴史を見ていきたいと思います。

世界で最初の紙幣は中国の四川で発行された交子であり、当初は鉄貨の引換券として流通していました。やがて宋の政府が交子の発行を官業として国家が発行するようになり、これが政府紙幣の始まりです。その後の元では交鈔が発行され、補助貨幣の面もあった交子とは異なり当初から通貨として流通しました。しかし財政難により濫発したことから、激しいインフレーションを招きました。元ののちの明でも宝鈔が活発に発行されたが、インフレーションはまぬがれませんでした。
政府紙幣は、最初の頃は失敗続きでした。今でも政府紙幣と聞くと、「そんなことしたらインフレがー!」という人がいますが、彼等の頭は明の時代のまま止まっているのでしょう。

政府紙幣は日本を始め、様々な国で発行され、様々な形で使われてきました。
そして、政府紙幣を使った国家運営に最初に成功した国は、アメリカです。
 
グリーンバック紙幣は、リンカーンがアメリカ南北戦争の時に、北部政府が戦費をまかなうために発行し、1862年に発行が開始され1879年まで続けられた紙幣のことです。
なぜリンカーンが政府紙幣を発行したのか?
それは、1775年のアメリカ独立戦争にまで遡ります 
イギリスからの重税に反発して、アメリカが独立運動を起こしたというのが歴史の時間に習ったことなのですが、当時世界最強を誇った海軍を持つ英国に対してあまり勝算のない戦争を挑む必要があった程、アメリカへの税金は重かったようです。
なぜイギリスがそのような重い税金を課税する必要があったのかというと、当時のイギリスは今のアメリカと同じで常に何処かで戦火を交えていたので、国王ジョージ3世が巨額の戦費を借りてしまった英国銀行への利子の支払いが巨額で、イギリス国内におけるこれ以上の増税は無理だったので、植民地のアメリカに課税したためなのです。

つまり、中央銀行からの借金返済のためにイギリスはアメリカに重い課税をし、アメリカ独立戦争が起きたという訳です  
そして、1783年にアメリカは独立しました。
金貸したちは、植民地だったアメリカが独立を果たし、このまま大きな国として成長してくことを脅威に思い、アメリカという大陸をバラバラにしようとしたのが1861年に起きた南北戦争なのです  
当時、南部と北部との経済・社会・政治的な相違が拡大していました。
南部では農業中心のプランテーション経済が盛んで、特に綿花をヨーロッパに輸出していました。プランテーション経済は黒人労働奴隷により支えられていました。南部の綿花栽培の急速な発展は、イギリス綿工業の発展に伴って増大した綿花需要に負うもので、イギリスを中心とした自由貿易圏に属することが南部の利益だったため、南部は自由貿易を望んでいました。
一方北部では、急速な工業化が進展しており、新たな流動的労働力を必要とし、奴隷制とは相容れず、ヨーロッパ製の工業製品よりも競争力を優位に保つために保護貿易が求められていました。
つまり・・・
南…農業(綿花)→輸入してくれるイギリスと仲良くしたい→自由貿易
北…工業    →工業製品が得意のイギリスはライバル →保護貿易

金貸したちは、南と北のどちらを支援するでしょうか??
これを見ても明らかなように、もちろん南ですね  イギリスの金貸したちは、南を支援しアメリカが一国として経済的にも、政治的にも発展しないようにしていたと言えます。
この金貸したちの思惑に気付いていたリンカーンは、「アメリカをなんとしても統一させたい!」と思い南北戦争に挑みました。
リンカーンは奴隷制に反対して、南北戦争を開始したように学校で教わりましたが、実際はだいぶ違うようで、彼には奴隷を解放する意思は最初はなかったようです  
ここで、リンカーンの隠された思いを紹介します☆
リンカーンの言葉です 
“それが現実に存在する州の奴隷制の妨げをする目的は直接にも間接にもありません。私にはそうすることの法的権利はないと信じますし、そうする意向もありません。”
”私の最重要な目標は統一国家を存続させることであって、奴隷制を破棄することでも維持することでもありません。もし奴隷解放なしで統一国家を維持できるならそうしたでしょう。”(引用先:金融界の実情)

リンカーンと言えば、「奴隷解放」!のイメージでしたが、本当の目的は、アメリカを金貸したちから守り、統一するためだったんですね 
さらに続きます。
リンカーンはこの時戦争を維持するための資金を銀行に借りに行きますが、アメリカを2分したい銀行家達は高利貸し並みの27%の利子を要求します。

自ら戦争のきっかけを作り、敵対する方に高利で金を貸す。金貸したちは、勝敗がどちらに転んでもいいように巧みに手を打ちます 
しかし、
そんな高利では国家が破綻するのは目に見えていますので、リンカーンは借りずに引き下がります。
そして時の財務長官チェースにどうしたら戦費を工面すればいいんだろう、と泣きをいれたところその財務長官は、
”リンカーンなぜ悩むの。そんなことは簡単だよ。財務省が印刷する紙幣を法的に有効な通貨と認める法案を議会で可決させればいいんだよ。そしてその印刷した紙幣で兵隊達の給料を払って、そのお金を使って軍需物資を調達すれば今度の戦争だって勝つことができるよ。”
リンカーンは長官に国民はそんな紙幣を信用するんだろうか?と聞きます。
財務長官は
”もし君がその通貨を法的に認めさえすれば、国民はこの事に関しては選択できない。 (通貨決定の権利は)憲法によって明確に議会に与えられているんだから、国民は政府の決定を全面的に承認し、(新通貨は)今まで流通していたいかなる通貨とも同じように価値があるのだよ。” 
歴史に”もし”はありえないそうですが、この友達の一言がなかったら、リンカーンが南北戦争に勝利していたかどうかは疑問だと思います。
彼は1862年と63年の2年間で450億ドルの新紙幣を発行します。他の紙幣と区別する為に、紙幣の裏側に緑のインクを使ったのでグリーンバックと呼ばれています。彼はこの利息なしのお金を使って、南北戦争に勝利したのです。

こうしてリンカーンのグリーンバック紙幣により、アメリカは南北統一を果たしました。
現在の朝鮮半島情勢を考えれば、それがどんなに困難なことか、分かると思います。
今アメリカが超大国として世界に君臨していられるのは、政府紙幣の賜物なのです。

現在では、政府紙幣は世界に広がり、採用されています。たとえばシンガポールの通貨シンガポールドルはシンガポール金融管理局が発行と管理を行っているが、これは中央銀行の業務を政府自ら行っているといえるでしょう。

中華人民共和国の香港特別行政区の法定通貨である香港ドルは、香港金融管理局の監督の下で民営銀行3行が紙幣を発行しているが、10香港ドル紙幣(ポリマー紙幣)だけは香港特別行政区政府の発行する政府紙幣です。このように銀行券と政府紙幣の双方が発行される場合もあります。


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「機能的財政論と政府紙幣」のコメント一覧

  1. 1
    yuruneko_blue ゆる猫  :

    こんばんは。

    政府は、主に民間から税を徴収することで、国家運営に必要な人材や、資材、あるいは民間の労力などを確保しているわけですが、それは、政府紙幣(政府通貨)を発行することによっても、ほぼ同様(あるいはそれ以上)の効果を得られる可能性がある、ということですよね。

    果たして、どちらが、より国力を高める結果につながるのか…。国家として、考えなければならないことというのは、結局、そういうことであるはずですよね。利権うんぬんよりも、まず、全体の利益を考えないことには、国家というのは、成り立たないわけですね。少数の資本家が生き残り、有事の際に、いったい何ができるというのでしょう?技術を受け継いでいく、というのは、国家の命運を分ける、重要な部分であるはずです。

    結局、今の経済というのは、お金が順々に民間を回っていかなければ、うまく機能しないようなシステムになっているわけですから、そのお金を供給するのは、本来銀行の役割なんでしょうが、銀行がそれをしないのであれば、政府が代わりにそれをする必要があるわけですよね。それが政府紙幣である必要があるのかどうか、というのはまた別の問題になるのかもしれませんが…。

    政府紙幣であれば、たとえ、国民が大量の貯蓄を保有していたとしても、時間とともに経済が縮小していく、という現象は起こりにくくなる可能性があるはずですよね。おそらく、利息がほとんどなくなるはずですから、利益を出すことにとらわれず、経済活動をすることが可能になるわけです。収支がほぼトントンであればそれでよい、という経営も可能になるのではないでしょうか。

    どうでしょうか。ほかの皆さんの意見も聞いてみたいですね。

  2. 2
    コテヤン@どうやら管理人 コテヤン@どうやら管理人  :

    コラムに一言、素晴らしい。
    特にアメリカの南北戦争のくだりは、私全く知りませんでしたので大変面白く読ませていただきました。
    詳細な歴史の分析も面白いの一言です。

    >>ゆる猫さん
    面白い思考実験ですね。
    えっと想定についての質問ですが
    「おそらく、利息がほとんどなくなるはずですから」
    は政府及び政府紙幣が銀行の融資機能のすべてを担ってしまう、という想定でしょうか?

    いや、もしそうだとしたら面白い想定で、マルクスや社会主義者は「生産資本の私有化禁止」を謳いましたが、それよりはるかに社会の自由度が高く、かつある意味社会主義的な資本主義になりそうな?
    う~ん…ここらへんはのらねこまさんの方が得意だと思いますw

  3. 3
    Gokai  :

    >>灯火さん
    >現在では、政府紙幣は世界に広がり、採用されています。たとえばシンガポールの通貨シンガポールドルはシンガポール金融管理局が発行と管理を行っているが、これは中央銀行の業務を政府自ら行っているといえるでしょう。

    ・これは知りませんでした。
    ・日本とはかなり異質な金融行政のようですね。

    それは、↓こちらのデータからもよくわかります。
    http://ecodb.net/country/SG/public_finance/

    それは、政府債務残高が増加しているにかかわらず、財政収支の黒字額より、基礎的財政収支の黒字額が小さいというのは、日本のような金融行政では考えられない結果だと思うのです。
    これ私の勘違いではないですよね。

  4. 4
    yuruneko_blue ゆる猫  :

    >>コテヤン@どうやら管理人さん

    >「おそらく、利息がほとんどなくなるはずですから」
    は政府及び政府紙幣が銀行の融資機能のすべてを担ってしまう、という想定でしょうか?

    そうですね。実はこの辺の知識というのは、ほとんどのらねこま様からの受け売りでして、僕もあまり細かいことはわからないのですが、とにかく、今、使われているお金というのは、ほとんどは、「民間銀行によって作られたお金」である、ということらしいですよ。

    つまり、企業や家計、あるいは国家そのものが、「民間銀行」から借金したお金、つまり、「預金」が、現実の「お金」として、経済を動かしている、ということらしいです。

    民間銀行は、当然、営利目的でお金を貸しているわけですから、すべての借金には、当然、利息がついているわけです。しかし、金融業が大きな利益を上げるようになり、猫も杓子も投資で一儲け、という状況になってしまうと、みんな、手元に莫大な「お金」を貯めこむようになり、決して手放そうとしない状況になってしまうんですね。

    そうしますと、社会にお金が回らなくなり、経済がマヒしてしまうわけです。それを防ぐため、どの国も「金融緩和」をして、膨大な国債を発行し、借金を背負っているわけですね。

    しかし、そのお金がもともと「民間銀行」から出たものであれば、借金がふくらめばふくらむほど、銀行に利益が集中するようになり、実体経済は時間と共に、徐々に疲弊していく、ということが考えられると思います。政府通貨であれば、どれだけお金が増えても、一ヶ所に利益が集中する、ということは起こりづらいのではないか、と僕は考えたわけです。(実際はどうなるか、わかりませんが)

    なお、政府通貨であっても、やはり銀行を必要とする人はいるでしょうから、すべての利息がなくなる、というわけではないと思います。「お金を生み出され方」が、営利目的であるか、それとも、公共の利益を目的としたものか、という違いがあるのではないでしょうか。(もちろん、政府がちゃんと国民のことを考えた組織である、ということを前提にしていますが…。)

  5. 5
    Gokai  :

    >>ゆる猫さん
    >そうですね。実はこの辺の知識というのは、ほとんどのらねこま様からの受け売りでして、僕もあまり細かいことはわからないのですが、
    ・のらねこまさんの知識と同じものかどうかは別としまして、

    >とにかく、今、使われているお金というのは、ほとんどは、「民間銀行によって作られたお金」である、ということらしいですよ。
    ・これは“やや”不正確ですね。
    ・“やや”にもかかわらず重大な誤りかもしれません。
    ・預金(MS/マネーストック)は、“あらかじめ顧客の持つマネタリーベース(MB)を銀行が預かったときに発生するお金”と表現するのが正しいと思います。

    >つまり、企業や家計、あるいは国家そのものが、「民間銀行」から借金したお金、つまり、「預金」が、現実の「お金」として、経済を動かしている、ということらしいです。
    ・そして“あらかじめ顧客の持つマネタリーベース(MB)”はもともとは日銀が発行するお金ですが、これは民間銀行の貸し出しによって社会に供給されるルートと日銀が直接政府に貸し出すルートの二通りに別れています。
    ・更にこの種のお金が社会に供給されるルートはこの二通りしかないのですから、民間銀行といえど、MBの保有がなければ、貸し出すことが不可能な約束になっています。
    ・結果から見れば、民間銀行が通帳に預金額を書き込んで貸し出した形とも見れますので、それを“民間銀行がお金を作っている”と表現されてしまうのですが、本当は違います。

    >民間銀行は、当然、営利目的でお金を貸しているわけですから、すべての借金には、当然、利息がついているわけです。
    ・また民間銀行が金利を取るから世の中にお金が不足してしまう。“金利”が金融システムにおける諸悪の根源(C/HダグラスのA+B理論)のように誤解されている方も多いのですが、それも実は大きな誤解です。
    ・それは、金利に対する冤罪です。w
    ・お金が不足する原因は、他にあります。
    ・またお金は、①現金②預金の二つだけだと認識すると現代金融経済はうまく説明しきれないし、間違いだとも思います。
    ・第三のお金が厳然と存在し、財の生産経済にも大きな影響を与えているということに気づく必要があります。
    ・それが時価評価マネーです。
    ・この第三のお金は、経済学用語には正式にはないと思いましたので、時価評価(資産評価)マネーと名づけました。
    ・ただ、株式関係界では、“時価総額”という概念で昔から知られています。

  6. 6
    noranekoma のらねこま  :

    灯火様へ
    政府紙幣推進派の私には、大変面白いコラムでした。リンカーンの政府紙幣についてそこまで情報はなかったので、参考になりました。政府紙幣の本で面白いのがあるんでしょうか(と言っても、買うおカネがないけどw)。政府紙幣についてお詳しいようでしたら「シカゴプラン」について詳しい情報をお持ちではないでしょうか。英語読めないので、よくわからないんですよねw。

    預金(信用通貨)は有利子の通貨ですから、これが増えすぎると金利の変動で景気が大きな影響を受けてしまいますし、国債のように財政破綻を引き起こす原因にもなります。現代のように貯蓄過剰で投資が少ないと、どうしても循環通貨が不足してしまい、国債で預金を担保するか、金融緩和で民間銀行に現金(MB)を供給することになりますが、これではますます預金が増えてしまいます。

    政府紙幣も銀行券も基本的には無利子なので、これらによって供給される通貨量が増えても、財政破綻や企業の倒産の可能性が減ります。そのようなわけで、預金の割合を減らして現金の割合を増やした方が良いと思うんですね。なので、政府通貨でも日銀の国債引き受けでも良いわけです。もちろんそれらはMBですから、その増加に合わせて銀行が作り出す預金の増加には注意が必要なんですが、なにせインフレ率2%も無理とか言われてるので「やるなら今でしょ」というわけで、オリンピック政府通貨でしょうw。1兆円じゃあ金額はしょぼいですが、前例を作れば今後に期待。

    グリーンバック日本版も良いのですが、なにせ政府通貨は偽札だーという人が国会議員にもいるようなので、まずはオバマの言っていた「1兆ドルコイン」みたいなのでやりたいですね。これだと紙幣は日銀券のままですし。

  7. 7
    holyfirework 灯火  :

    >>コテヤン@どうやら管理人さん

    ありがとうございます。
    実は、これでもかなり割愛しているのです。
    南北戦争のくだりは、覇権国家イギリスとそれに反発する国々、絶対王政と、それに寄生し、国を衰亡させ、動乱を起こし、自分たちが取って代わろうと企んでいる金融資本家たち。
    爆発した民衆のルサンチマンに、差し込む新時代の息吹。
    この時この時代は、歴史の秘話と言われる失われた珠玉のエピソードが色々あるのですが、長くなり過ぎるので割愛しました。
    またいつか書ければと思います。

  8. 8
    holyfirework 灯火  :

    >>ゆる猫さん

    >結局、今の経済というのは、お金が順々に民間を回っていかなければ、うまく機能しないようなシステムになっているわけですから、そのお金を供給するのは、本来銀行の役割なんでしょうが、銀行がそれをしないのであれば、政府が代わりにそれをする必要があるわけですよね。

    そうですよね。特にデフレになってしまうと、企業の投資意欲もなくなりますし、起業や融資のリスクは高まります。民間銀行の資金供給能力も信用創造も十分に機能しなくなるのです。
    だからこそ、替わって政府日銀がやらなければならないのです。

  9. 9
    holyfirework 灯火  :

    >>Gokaiさん

    まあ、日本とは経済政策もファンダメンタルズも違いますからね。
    日本と同じ財務状況を想定すること自体に意味がないかと。
    ちなみにシンガポールは政治的に極めて安定している国で、常に選挙での与党の勝率は90%を超えます。つまり、無制限、もっと言えば、野放図なまでの財政拡大が許される国でもあります。
    やろうと思えば、ですけどね。

  10. 10
    holyfirework 灯火  :

    >>のらねこまさん

    大体のことは既にお知りかと思いますが、シカゴプランの何を知りたいのでしょうか。
    一応、論文一本のせときます。

    大恐慌後、米国で主張されたシカゴ・プランがあるが、今般の金融・経済危機克服の処方箋として、

    Hossein Askari と Noureddine Kricheneが

    Dust off the Chicago Plan

    としてアレやシカゴ・プランを取り上げていた。

    http://www.atimes.com/atimes/Global_Economy/JI17Dj03.html

    翻訳は得意ではないので、あくまで私の読み方ということで、お許しください。

    ・・・以下引用・・・・

    01年から08年の期間、中央銀行は雇用と成長を促進するために記録的な低金利を通してきわめて緩い金融政策を追い求め、知らず知らずのうちに60年間で最悪の金融の不安定性を扇動した。結果として、多くの産業経済が現在、世界の他の国々にとっては不吉な含意を伴いながら、高インフレと失業増加のリスクに直面している。

    歴史的な低金利を維持しようとすることで、中央銀行は流動性を注入し、統制できない融資ブームを始めて、住宅やコモディティ、株式、外国為替市場で激しい投機に火を付けた。拡張的な通貨政策の支持者たちは経済成長のために中銀に拍手喝采を送るけれども、生じた成長は供給駆動型ではなく需要駆動的で住宅やコモディティ価格における異常なインフレや大きな財政と対外不均衡を伴った。

    住宅バブルの破裂とサブプラ融資のメルトダウン、そして資産価格のデフレによって、チープマネーの政策は厳しい金融危機に導き、次には経済成長が減速した。米国において、一連の最新の出来事は、米国の住宅ローンの50%以上を持つフレディマックとファニーメイを政府が買収することに導いた。これは納税者にとって高くつくかもしれないし、展開している金融危機のただ中で住宅価格を押し上げるという意図された目標を達成しないかもしれない。

    ごく最近、リーマン・ブラザースは破産し、メリル・リンチはバンカメに買収された。世界最大の保険会社のAIGは瀬戸際に立っている。そうして多くの米国の大手地域銀行が数日でないとすれば、数週間のうちに困難のなかに置かれるであろう。倒産は企業救済と同様に重い負担を強要するだろう。

    中央銀行にとっては、企業救済は、何もないところから貨幣を創り出すのに等しいので、コストがかからないように見えるにしても、一定の収入に依存する者たちや賃金稼得者に重い税負担となり、債権者の犠牲で債務者を支えることで広範な富の再分配に影響を与えてしまう。そのゆがんだ価格効果にくわえて、企業救済は実質貯蓄を侵害し続け、長期の経済成長に有害であるインフレ効果をもっている。

    金融危機は大規模であり、終わりが見えないけれども、必要とされる基本的な対策を提起するために、政府や連銀が危機の諸原因の包括的な研究を緊急に引き受けることはほとんどなく、代わりに、企業救済であった。

    企業救済を受け入れ、将来いっそう問題を創り出す前に、われわれには回答が必要である。07年8月以降のクレジットクランチや多くの金融大手を崩壊に近い状態に導いたのは、そしてこれまでのところ5000億ドルを超えたとてつもない償却へと導いたのはなにか。なぜ、当局は住宅バブルを緩和し、ファンダメンタルズをもって住宅価格を再調整しようと試みる方向に動かなかったのか。金融システムは頻繁に揺れを経験するようなものなのか。危機を作り出すことにおいて金融工学と高度化された金融商品の役割は何であったのか。どのような改革が将来における金融の不安定性を和らげるために必要なのだろうか。何が、1932年に設立されて以来うまく行っていたフレディマックとファニーメイを突然の崩壊に導いたのだろうか。政策立案者はこうした問いやその他の問いかけに答えてきていない。

    07年から08年の金融危機はあらゆる点で、その原因や強さ、帰結において29年から34年の大恐慌を連想させる。ノーベル賞を受賞した経済学者、モーリス・アレは現在の金融危機と大恐慌は同じものだと書いている。ふたつとも、低金利によって燃料を与えられた投機的な信用ブームが先行し、株式と住宅市場で資産バブルが生まれた。いずれもがこうしたバブルの破裂によって資産価格のデフレが引き起こされ、そして信用収縮ないし凍結が重なる。大恐慌の厳しさは実質GDPの29%の下落、その結果失業率は25%、貨幣供給は30%まで収縮、そして広範囲の事業や銀行破産をもたらした。大恐慌の大きさと試練は多くの著名な経済学者に恐慌の真の原因を分析し、経済をこうした金融不安から免れさせる金融改革の定式化のために相当の努力を注がせた。

    研究された改革プランはシカゴ・プランとして知られるようになった。1933年にシカゴ大学の教授たち、ヘンリー・サイモンズ、フランク・ナイト、アーロン・ディレクター、ガーフィールド・コックス、ロイド・ミンツ、ヘンリー・シュルツ、ポール・ダグラス、A.G.ハートのグループが書き上げたメモのなかで定式化され、『100%マネー』と題された書物で有名なアーヴィング・フィッシャーが強力に提唱したものである。

    1837年、1873年、1907年、そして1929年から1934年の厳しい金融危機の基礎にある基本的な通貨上の原因を明らかにして、シカゴ・プランは通貨発行における政府の完全な独占と、銀行に預金に対する100%準備を確立することで貨幣ないし貨幣類似物の創造を禁ずることを要求した。貯蓄者と借り手の間にあってブローカーの役割を演ずる投資銀行は金融仲介を引き受けることになっていた。したがって、逆転した信用ピラミッドや(ヘッジファンドのような)ハイ・レバレッジの金融方式、(証券化のような)信用商品の貨幣化はシカゴ・プランのもとでは排除された。信用乗数ははるかに小さいものとされ、準備率ではなく貯蓄率で決定されるであろう。

    アーヴィング・フィッシャーが述べているように、「100%プランの本質は貸付から独立した貨幣を作ることである。すなわち、銀行の業務から貨幣を創造し破壊するプロセスを分離することである。付随的な結果にすぎないが、銀行業はより安全でいっそう有益なものになるだろう。しかし断然、最も重要な結果はこれまで人類の経済上の大きな災厄であり、主に銀行業から生じた周期的なインフレとデフレを終わらせることで大好況と不況を防止することであろう。」

    フィッシャーによると、貨幣創造は借り入れる借り手と融資する銀行の二つの意思の偶然の一致に依存している。ケインズは、流通する媒介物における揺れの大きな源泉としてこうした「二重の欲求」を嘆いた。なぜか。不況のときには、借り手は過剰な借り入れ状態にあり、より小さな利益見通しをもち、少ししか借り入れる意思をもたず、銀行は減損した資産を負い、貸し付ける意思をそれほどもたなくなる。共同して、彼らは貨幣の収縮を引き起こし、次いで経済循環における下降の深刻化を引き起こす。

    シカゴ・プランは、政府証券を使った公開市場操作を通して貨幣供給をコントロールする目的で連邦公開市場委員会FOMCを創設した1935年の銀行法の制定に影響を与えた。シカゴ・プランは1935年に、コロンビア大学のジェームズ・エンジェル教授によって容易に実行可能なように提示されたが、金融安定化を持続することに向けたその潜在的な貢献にもかかわらず、決して真剣に考慮されることもなく雄弁なアカデミックな解釈のままであった。

    アーヴィング・フィッシャーはこう書いている。「私は、このプランが不況の問題を迅速にかつ永遠に解決するために、これまで提案されたなかで最良のものであると信じるようになった。なぜならそれは好況と不況、双方の主要な原因を取り除くだろうからである。」

    貨幣創造が唯一、政府の特権になったとき、そしていかなる貨幣代替物も許容されないとき、貨幣供給のコントロールは銀行による貨幣創造のシステムにおけるよりも容易になる。フィッシャーとサイモンズの両者は貨幣供給量をコントロールし、ドルの価値を安定化させる固定した規則を提案し、強く裁量権を否認した。彼らは、最終的な貨幣のインディケーターを決定しなかったが、にもかかわらず、いくつかのインディケーターを定式化した。そのうちのいくつかは満足のいく貨幣供給の固定したルールとして機能しえた。

    シカゴ・プランの強力な支持者には、モーリス・アレとミルトン・フリードマンがいる。両者とも裁量的なルールを批判し、実体経済の成長と年2%の軽度なインフレに沿った貨幣供給の伸びをセットすることよりなる固定したルールを望んだ。フリードマンよりもさらに、アレは100%預金準備の支持者であることを公言していたし、当座預金勘定向けの100%リザーブの銀行業務と融資活動向けの投資銀行業務との銀行業務の分離を支持していた。

    彼は銀行の貨幣創造から銀行にもたらされるシニョレージ(注:貨幣発行益)が政府に引き渡され、減税が可能になることに注目した。アレは証券化、ヘッジファンド、複雑な信用デリバティブズのような金融革新がレバレッジを増大させており、貨幣代替物を倍増させ、信用の拡張と収縮を通した貨幣の創造と破壊の力を強め、金融システムが不安定性にきわめて傷つけられやすくしていることを指摘している。

    彼は株式市場の厳しい規制と、ただ実体経済の活動を不安定化し、なんの貢献もしない(例えば、ヘッジファンドのような)投機資金の廃止を要求している。彼は、前連銀議長のアラン・グリーンスパンを、ヘッジファンドを救済したとして批判している。そしてこうした救済が長期の金融の安定性にとって有害であると見なした。

    1970年代央以来の強度を増している金融の不安定性の再発、最も進んだ金融システムの増大する脆弱性、そして巨額の社会的コスト、持続することが課す不公正、増加する企業救済は高名な経済学者が発展させた改革の武器庫と、不安定性を防ぎ、好調な経済成長や物価、為替相場の安定を保障しうる金融改革の手段に舞い戻ることを必要不可欠なものとしている。

    シカゴ・プランは大恐慌への回答であるが、最良のプランであり続けており、それがないところでは、金融の不安定性は避けがたい。ハイマン・ミンスキーが「安定性は不安定である」と述べているが、それには金融が安定している時期には金融不安が続くことが含意されており、それは本質的に、シカゴ・プランとフィッシャーの書物で分析されたのと同じ理由でである。

    今日、われわれは政治的サポートや現在の中央銀行改革の必要性を認識することで、シカゴ・プランからはるかに離れたところにいるが、金融及び経済の不安定性の頻度や強度が圧倒的になっていることは明白である。かつてサイモンズが、そして最近アレが記したように、貨幣上の不確実性は非常に巨大に成長し、大きな所得再分配や価格のひずみ、顕著な信用及び市場リスクをもたらし、価格や産出高の合理的な予測を不可能にしている。

    ひとつ実例として、原油価格は、07年8月のバレル当たり65ドルから08年7月にはバレル当たり147ドルにまで爆発した。そして今月、バレル当たり100ドル以下に急落した。同様の揺れが為替相場、ゴールド、その他コモディティでも、また同様に住宅価格でも見られるのである。

    1935年の銀行法はFOMCに貨幣供給をコントロールするように要請した。しかし、1965年央以来、FOMCは主に金利をコントロールし、通貨供給量のコントロールは放棄してきた。その結果、貨幣を創造し破壊するというはるかに大きな役割は銀行システムに任されてきた。

    大恐慌と現在の金融危機は二つとも、金利ルール適用可能性に敵対する有力な証拠であり、システミック・リスクを示し、莫大な経済コストと金融上のカオスはこのルールから出てきている。対照的に、1950年から65年に経験したような金融の安定と好調な経済成長はこの時期、連銀が直接銀行の支払準備金を管理していたので、通貨供給量の安定によってもたらされた。同じ流れで、連銀総裁のポール・ボルカーが1979年から1982年、銀行の支払準備と通貨供給量を規制した後でだけ、インフレは止むこととなり、金融の安定性が回復した。

    ファニーメイやフレディマック、ベア・スターンズ、ノーザン・ロック、カントリーワイドの多くの金融大手の失敗やその他多くの機関の資産価格下落、中銀の融資機関への乱用的な償還請求は金融機関の誤った経営に責めを負わせることはできない。これらの金融機関は中銀が決めた誤った政策の犠牲者であった。いま、かつて以上に、シカゴ・プランが甦る必要性がある。おそらくその完全な実施ではなくて、少なくとも安定化のために要請されるその基本的な原理と通貨政策を縛るルールである。

    現在の動揺した中銀の政策の文脈では、潰すには大きすぎるとみなされた長い歴史をもつ機関でさえ、金融の不安定性にあまりに傷つけられるようになる。規制の前面に出て、増加した貨幣代替物を削減しなければならないが、また厳格な限界のなかに通貨量をコントロールすることに戻り、通貨上の規律を回復しなければならない。加えて通貨の安定性を回復し、シカゴ・プランのもとで要求されたような、貨幣の過剰な拡大や収縮を引き起こす銀行システムの力に決まったルールで限界を設けることだろう。そして質の高い生産的な投資に直接融資することであろう。

    もう、経済成長と雇用創造が中銀の主要な義務であり、金利ルールはあらゆる経済的疾病の万能薬であるという謬見から離れるときである。経済成長を刺激するために金利をへたにいじくり回すことで、中銀は引き替えに投機バブルや過剰な債務、債務不履行、数百万の住宅差押え、金融部門の崩壊、インフレ的な企業救済のかたちで予想せざる諸問題を作り出した。

    スタグフレーションを引き起こすことで、中銀の経済成長の目標は自滅的なものにもなった。中銀が通貨の諸条件を再建し、貨幣創造のプロセスを直接的コントロールを回復すると決めるまで、経済的苦痛と金融上の混乱は続くであろう。

    シカゴ・プランを引っ張り出して、第二の様相をもたせる時である。

  11. 11
    noranekoma のらねこま  :

    >>灯火さん
    おおおおー、すばらしい。興奮しましたですよ。シカゴプランに関してネットで探しても日本語の文献がほとんどなくて困っていたんです。これは非常にありがたいです。シカゴプランに関しては概要しか情報が無いので、どんなものでも参考になります。ちなみに、灯火さんのサイトにはシカゴプランに関して他にも翻訳文献があるんでしょうか。是非拝見したいです。大変あつかましいお願いで恐縮ですが、シカゴプランが提案する通貨システムについて(コントロール指標、コントロール手法、銀行の貸し付けの方法、利息、財政、税制を具体的に)翻訳したものはあるでしょうか?

  12. 12
    holyfirework 灯火  :

    >>のらねこまさん

    私はブログをやっていません。
    私は極めて気分屋な人間で、書きたい時は10も20も記事を書きますが、気分が乗らない時は何ヶ月も書きません。ブログを書くには向かない人間なのです。

    そういうわけで、日本におけるシカゴプランの研究者のコミュニティをお教えします。
    https://m.facebook.com/ChicagoPlanforJapan/
    シカゴプランの全ての情報と研究者は、ここに集まります。
    ちなみに、フェイスブックは完全無料で利用出来ますので、ご心配なく。

  13. 13
    noranekoma のらねこま  :

    >>灯火さん

    ブログやっておられないのは残念です。フェイスブックを教えていただいてありがとうございます。確認してみます。

  14. 14
    コテヤン@どうやら管理人 コテヤン@どうやら管理人  :

    とても高度な議論になってますねぇ。シカゴプランというのは初めて知りました。
    脳みそがついていってないので、読みながら皆様の議論を勉強させて頂きますです。

  15. 15
    noranekoma のらねこま  :

    >>コテヤン@どうやら管理人さん
    シカゴプランは概要を知っていればよいのではないかと思います。自分は少し変な性格ですから、こういう主流とは違う考えが好きなんですねw。で、概要に関しては山口先生の書かれた記事をお勧めします。http://www.muratopia.org/Yamaguchi/doc%28J%29/Kyodo.pdf

  16. 16
    yuruneko_blue ゆる猫  :

    >>のらねこまさん

    リンク先の記事を拝見しました。

    なるほど、これは分かりやすいですね。意外だったのは、実は日本銀行も「民間会社」だったということ、また、日銀券にも、利子がついているということでした。

    本当かな?と思って、ネットで調べてみたら、ウィキペディアに情報がありました。

    「日本銀行は、日本国政府から独立した法人とされ、公的資本と民間資本により存立する。資本金は1億円で、そのうち政府が55 % の5500万円を出資し、残り45%にあたる約4500万円を政府以外の者が出資する。出資者には一般の株式会社の株式に相当する出資口数を証した「出資証券」が発行されるが、出資証券はジャスダックに上場され、株式に準じて取引されている(ただし、一般の上場株式とは違い、一部の証券会社では日銀出資証券を取り扱っていない場合がある)。証券コードは8301。取引の1単元は100株(便宜上の呼称で、正しくは100口)。

    2015年(平成27年)3月末日時点における政府以外の出資者の内訳は、個人40.1%、金融機関2.2%、公共団体等0.2%、証券会社0.0%、その他法人2.5%となっている[2]。株式会社と異なり、出資者は経営に関与することはできず、役員選任権等の共益権はない。自益権に相当する剰余金の配当は、払込出資金額(1株の額面金額に相当、1口あたり100円)に対して年5分(5 %)以内に制限されている。もし、日本銀行が解散を決議した場合でも残余財産の分配は出資者にはなく、日本銀行法によりすべての財産は国に帰属することになっている(第9章 第60条2項)。

    なお売買価格は株式市場における実勢価格であり、「額面の出資金額」とは異なる。売買単位は100口ではあるが、100口券を1口券100枚に分割可能であること及び、100口未満(1 – 99口)の買取請求ができないことから、単元は1口と考える。」

    …一般の「民間会社」とは、だいぶ事情が違うようですが、確かに、一部、民間資本の出資によっている、とありますね。ただし、株主は経営に参加することができず、配当金も、ほとんど出ないようです。(ということは、実質的には、「民間会社」ではない、ということなんでしょうね)

  17. 17
    yuruneko_blue ゆる猫  :

    >>のらねこまさん

    また、リンク先の記事について、もう一つ気になったのは、「日銀券は政府、銀行が借りに来た場合に利付きで発行される。」という情報なんですが、これはどういう意味なんだろう、と頭を悩ませています。

    普通、お金を借りる場合は、民間銀行から借金するのが一般的だと思うのですが、政府や銀行に
    関しては、特別、日銀から直接融資を受けることが可能である、ということなんでしょうか?

  18. 18
    noranekoma のらねこま  :

    >>ゆる猫さん
    記事のコメントから外れるので、あまり話を広げるのは失礼かも知れません。ちょっと心配。

    >政府や銀行に関しては、特別、日銀から直接融資を受けることが可能である
    その通りだと理解しています。日銀には銀行の当座預金と政府の当座預金の口座があります。ちなみに日銀券(現金)も基本的に利付です。このあたりの話を始めると芋づる式に膨大になります。

  19. 19
    Gokai  :

    >>のらねこまさん
    http://www.muratopia.org/Yamaguchi/doc%28J%29/Kyodo.pdf

    ・読ませていただきました、有難うございました。
    ・ただ、シカゴプランを支持される先生方は、やはり現代金融システムをよく理解されていないのか或いは別の問いかけを広めて世間を煙に巻こうとしている確信犯のどちらかだと思います。1929の世界大恐慌の原因も間違えて分析されておられるようですしね。

  20. 20
    yuruneko_blue ゆる猫  :

    >>のらねこまさん

    >日銀には銀行の当座預金と政府の当座預金の口座があります。ちなみに日銀券(現金)も基本的に利付です。このあたりの話を始めると芋づる式に膨大になります。

    なるほど。我々が民間銀行に口座を作り、預金や借金などについて管理してもらっているように、民間銀行や政府もまた、中央銀行に口座を持っていて、預金残高や借金などについて、管理してもらっているということですね。その場合、やはり同じように利子もつく、ということですよね。

    そして、我々が民間銀行に預けているお金は「預金」であり、民間銀行や政府が中央銀行に預けているお金は「現金」と呼ばれることになるんですかね?なんか、よくわからなくなってきましたが。

  21. 21
    noranekoma のらねこま  :

    >>Gokaiさん
    物理学ではないので、システムをどのように解釈をするかは人それぞれですからね。それが経済の難しいところだと思います。

  22. 22
    noranekoma のらねこま  :

    >>ゆる猫さん
    >なんか、よくわからなくなってきましたが。
    これ、話が完全に別なので、別のところでやりましょう。

  23. 23
    コテヤン@どうやら管理人 コテヤン@どうやら管理人  :

    ここでも大丈夫ですよ~
    議論の場や学びの場を提供することがブルーオーシャンの趣旨ですからw
    灯火さんもおそらく、やいのやいの言わないかとw

  24. 24
    コテヤン@どうやら管理人 コテヤン@どうやら管理人  :

    あ、そうだ。
    あと記事議論からの離脱、合流もまったくもって大丈夫でして(私もしょっちゅうしておりますw)
    それぞれの性格とご自分の判断で引いたり、議論したりもご自由にどうぞです。

  25. 25
    holyfirework 灯火  :

    ええ、別に構いません。
    私も、読者の方々も、勉強になると思いますので。

  26. 26
    Gokai  :

    >>のらねこまさん
    >物理学ではないので、システムをどのように解釈をするかは人それぞれですからね。それが経済の難しいところだと思います。

    “人それぞれだからコンセンサスは得られません”“好きなように考えましょう”ということですか。
    というより以前もおっしゃっておられたように議論が嫌いということですね。

  27. 27
    Gokai  :

    26>>

    然しですね、自分の意見を発信しようとするのなら議論は避けられないのです。
    自分の間違った考えは否定されるべきだし、正しい考えなら肯定されなければ成りません。
    そうすることで社会のシステムが正常に運営されていく条件の一つが整備されるからです。

    間違った“考え”は否定されなければならないし、正しい“考え”は肯定されなければならないのです。これ民主主義社会の絶対条件です。

    そんな事言われんでも分かってるって?
    でも戦後の学校教育は、これを徹底してこなかった。個人を大事にするという言い訳のもとにです。
    (ではGokaiは個人主義を否定しているのかといわれそうですが、否定していません。むしろ肯定しています。念のため。)

  28. 28
    noranekoma のらねこま  :

    >>灯火さん
    >>コテヤンさん
    了解いたしました。その時の気分次第でやらせていただきます。

  29. 29
    noranekoma のらねこま  :

    >>Gokaiさん

    >やはり現代金融システムをよく理解されていないのか或いは別の問いかけを広めて世間を煙に巻こうとしている確信犯のどちらかだと思います。1929の世界大恐慌の原因も間違えて分析されておられるようですしね。

    では、正しい考えを是非お教えください。

  30. 30
    Gokai  :

    >>のらねこまさん

    ・以下は山口薫先生のコメントです。↓
    ・ここのまちがいを指摘します。
    >日銀券は政府、銀行が借りに 来た場合に利付きで発行される。
    ・これは政策金利で貸し付けているということでいいのですが、貸し付けているのはマネタリーベース(MB)であって、現金を貸し付けているわけではありません。現金は借りたMBのうち必要分を日銀に申請してMBと交換で支払われます。

    >預金通貨は企業、消費者などが借りに来た場合に利付きで無から創造される。
    ・無から貸し付けているわけではなく、手持ちのMBを顧客に融通することを前提に貸し付けています。だから例えば手持ちMBが5000万円しかなければ、1億円は貸せないシステムです。

    >これを可能にしているのが部分準備制度と 呼ばれる信用創造メカニズム だ。このことから現行貨幣制度 は債務貨幣システムといわれる。
    ・預金は確かに誰かが債務を負わなければ生まれません。その意味で債務貨幣システムを呼ばれることに違和感はありません。
    ・ただそれが原因で1929からの株式暴落に始まる世界恐慌が発生したという情報は聞き始めです。もちろんそういう意見もあったのでしょう。
    ・ですが債務貨幣システムなら何故に世界恐慌に到るのでしょうか?
    ・そのメカニズムが見えません。
    ・ただそれよりも当時は金本位制であったため、株式暴落に始まる預金引き出しの取り付け騒ぎに対応ができなかったと確か高校社会科でも教わりましたが、こちらの説明が正しいのではありませんか。
    ・とすればこのような↓
    <政府のみ貨幣を発行する ②無からお金を創り出す民間銀行の信用創造を禁止し、100%政府貨幣とする―というも のである>
    ↑シカゴプランの主張を支持する山口薫先生は、現代金融システムをよく理解していないことによるとんでもない間違いとなります。

  31. 31
    yuruneko_blue ゆる猫  :

    >>Gokaiさん

    こんばんは。

    >・ですが債務貨幣システムなら何故に世界恐慌に到るのでしょうか?
    ・そのメカニズムが見えません。

    ウィキペディアで、「世界恐慌の原因」というページがありますよ。

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%81%90%E6%85%8C%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%9B%A0

    様々な説があるようですが、「原因に関する個々の理論」という項目で、「負債デフレ」説というのが、一番上に来ていますから、あながち間違いとは言えないのではないでしょうか。他にもいろいろな説が存在しているようです。Gokaiさんのいう、「金本位制」説というのもあるようです。

    どれが正しいか、というのは、一概には言えないんじゃないですか?

    また、
    >日銀券は政府、銀行が借りに 来た場合に利付きで発行される。
    >>預金通貨は企業、消費者などが借りに来た場合に利付きで無から創造される。

    という文章に関しても、少しはしょった説明になっているかもしれませんが、結果的に見れば同じなわけですから、間違いである、とは言えないと思いますよ。

  32. 32
    Gokai  :

    >>ゆる猫さん
    >ウィキペディアで、「世界恐慌の原因」というページがありますよ。
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%81%90%E6%85%8C%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%9B%A0

    ・こんばんは。
    ・これですね。↓
    [アーヴィング・フィッシャーは、世界恐慌を引き起こした主原因は負債過多とデフレだと主張した。]
    ・これは政府債務の増加がバブルを起こし、そしてバブル崩壊も起こしたということですが、
    これも債務貨幣というシステムの問題とは言っていなくて、“政府債務が多すぎた”と言ってるだけで“債務貨幣システムを禁止しろ、シカゴプランにしろ”という主張では無い様に思いますよ

    >>預金通貨は企業、消費者などが借りに来た場合に利付きで無から創造される。
    >という文章に関しても、少しはしょった説明になっているかもしれませんが、結果的に見れば同じなわけですから、間違いである、とは言えないと思いますよ。

    信用創造の説明には二通りあって、↓
    http://rothschild.ehoh.net/material/new_06.html
    ・このように実際の信用創造は、「説明2」だと言っておられる方がいることは知っています。しかし持っていないお金を貸し出すことはルール違反です。
    ・それにこんなことをすれば、決済不能の状態に陥ることがありますので銀行はそのような危険を冒しません。なぜなら預金通貨では決済ができないのが原則だからです。
    ・もし決済不能の状態になれば、その銀行は信用を大きく損なうことになってしまうのですから当然ですね。

  33. 33
    noranekoma のらねこま  :

    >>Gokaiさん
    非常に興味深いご指摘をありがとうございます。いろいろ勉強させていただきたいので、理解のできない部分をご質問させていただきます。

    >・これは政策金利で貸し付けているということでいいのですが、貸し付けているのはマネタリーベース(MB)であって、現金を貸し付けているわけではありません。現金は借りたMBのうち必要分を日銀に申請してMBと交換で支払われます。

    文中、「現金は」とありますが「日銀券は」の間違いでは?世間一般に現金=紙幣と思われていますので、私などは日銀券と現金を無意識のうちに間違えたりします。では山口先生が日銀券と現金を単純に間違えたのか?あるいは不正確であっても世間的な常識に合わせる形で表現したのか、あるいは別の理由があるのか、これについてはどのようにお考えですか?

    日銀券はMBではない、また、現金はMBであるという理解でよろしいでしょうか?
    また、日銀券で貸し付けることは現実的ではないですが、理論上は不可能なのでしょうか?

    >・無から貸し付けているわけではなく、手持ちのMBを顧客に融通することを前提に貸し付けています。だから例えば手持ちMBが5000万円しかなければ、1億円は貸せないシステムです。

    なるほど。ではどのようにしてMB5000万円から1億円という数字を算出するのでしょうか?

    >・預金は確かに誰かが債務を負わなければ生まれません。その意味で債務貨幣システムを呼ばれることに違和感はありません。

    預金が「生まれる」とはどのような意味なのでしょうか?生まれるとは、普通は無いところから出てくるような気がするので、貸すのであれば生まれないのでは?

    >・ただそれよりも当時は金本位制であったため、株式暴落に始まる預金引き出しの取り付け騒ぎに対応ができなかったと確か高校社会科でも教わりましたが、こちらの説明が正しいのではありませんか。

    なるほど、高校の頃は成績が悪かったwので記憶にありませんが、取り付け騒ぎはどのようなメカニズムで起きるのでしょうか?また、こちらの説明が正しいと思うのはなぜでしょうか?

    ><政府のみ貨幣を発行する ②無からお金を創り出す民間銀行の信用創造を禁止し、100%政府貨幣とする―というも のである>
    ↑シカゴプランの主張を支持する山口薫先生は、現代金融システムをよく理解していないことによるとんでもない間違いとなります。

    これは、シカゴプランがとんでもない間違いなのか、あるいは山口先生がとんでもない間違いなのか、あるいは両方とも、とんでもない間違いなのでしょうか?また、Gokaiさんの指摘をもって山口先生が現代金融システムをよく理解していないと断定することは可能でしょうか?

    ご面倒をおかけしますが、よろしくお願いします。

  34. 34
    yuruneko_blue ゆる猫  :

    >>のらねこまさん

    おはようございます。

    >日銀券はMBではない、また、現金はMBであるという理解でよろしいでしょうか?
    また、日銀券で貸し付けることは現実的ではないですが、理論上は不可能なのでしょうか?

    これなんですが、ネットなどで調べると、大体どこのページにおいても、現金=日銀券+硬貨、MB(マネタリーベース)=現金+日銀当座預金、という風に書かれているんですよね。つまり、「日銀券」というのは「紙幣」を指す用語であり、「現金」というのは「紙幣(日銀券)」+「硬貨」であり、「MB(マネタリーベース)」というのは、「紙幣(日銀券)」+「硬貨」+「日銀当座預金」である、ということらしいです。

    ですから、山口先生の記事の中で、「日銀券は政府、銀行が借りに 来た場合に利付きで発行される。」という表現を見たとき、少し混乱してしまったんですね。「どういう意味なんだろう?」と。それで、のらねこま様に少し質問して、よく考えたら、これはだいぶ、はしょった表現だったんだな、ということに気がついたのですが。

  35. 35
    Gokai  :

    >>のらねこまさん
    >では山口先生が日銀券と現金を単純に間違えたのか?
    ・以下も山口先生の間違いのコメントです。
    「日銀券は政府、銀行が借りに来た場合に利付きで発行される」
    ・↑日銀券の部分をMBと置き換えれば正しい文となります
    ・なお、現金(日銀券、硬貨)と日銀当座預金とMBの関係は、ゆる猫さんのご説明を支持します。

    >なるほど。ではどのようにしてMB5000万円から1億円という数字を算出するのでしょうか?
    ・そのことなら信用創造の説明2でどうですか。↓
    http://rothschild.ehoh.net/material/new_06.html

    >預金が「生まれる」とはどのような意味なのでしょうか?生まれるとは、普通は無いところから出てくるような気がするので、貸すのであれば生まれないのでは?
    ・預金は、現金を民間銀行に預ければ生まれますよね。民銀に預けることなしに現金のままならば預金が増加することもないのでは。

    >取り付け騒ぎはどのようなメカニズムで起きるのでしょうか?また、こちらの説明が正しいと思うのはなぜでしょうか?
    ・取り付け騒ぎは、その銀行に払い戻し能力がなくなると推測されて起こったことです。
    ・金本位制だと、日銀券の発行量は金保有量に一致させなければなりませんので顧客が払い戻しに不安を感じやすくなります。

    ><政府のみ貨幣を発行する ②無からお金を創り出す民間銀行の信用創造を禁止し、100%政府貨幣とする―というも のである>
    >・↑シカゴプランの主張を支持する山口薫先生は、現代金融システムをよく理解していないことによるとんでもない間違いとなります。

    >これは、シカゴプランがとんでもない間違いなのか、あるいは山口先生がとんでもない間違いなのか、
    >あるいは両方とも、とんでもない間違いなのでしょうか?
    ・1930年当時ならいざ知らず、現在なら両方ともにとんでも間違いをされていると思いますよ。
    ・それは、預金機能と貸し出し機能の両方を持つ銀行は必ず、知らず知らずの内に預金を生み出しているので、信用創造禁止とはそのどちらかの機能を奪うことになるからです。

    >また、Gokaiさんの指摘をもって山口先生が現代金融システムをよく理解していないと断定することは可能でしょうか?

    ・現代金融をよく理解してさえいれば、それを判断・断定するはそれほど難しいことではないと思っていたのですが、難しいという理由がおありですか?
    ・もちろん人間は万能ではありませんので、何事も断定は出来ないのはその通りなのですが、よく理解していると自負するGokaiが断定しないのは、それはそれで辻褄が合いませんので断定させていただきます。
    ・違うとおっしゃるならGokaiの理解のどこが間違っているかをご指摘ください。それをなさるのがどんなにお偉い先生でも大歓迎いたします。

  36. 36
    Gokai  :

    35>>Gokaiさん
    >なるほど。ではどのようにしてMB5000万円から1億円という数字を算出するのでしょうか?
    ・そのことなら信用創造の説明2でどうですか。↓
    http://rothschild.ehoh.net/material/new_06.html
    訂正です。
    正しくは、“信用創造の説明1”でした。

  37. 37
    holyfirework 灯火  :

    >>Gokaiさん

    >・それは、預金機能と貸し出し機能の両方を持つ銀行は必ず、知らず知らずの内に預金を生み出しているので、信用創造禁止とはそのどちらかの機能を奪うことになるからです。

    なりませんよ。
    Gokaiさんは、シカゴプランの詳細を知らずに断定されているようですが、それは違いますね。
    シカゴプランというのは、金融機関の持つ二大権能である、金融と信用の分離です。今まで、そして今現在も金融機関は、預金を原資としてそれを貸し付けることによって信用創造を行い、市中にお金を回すと同時に、融資によって企業に大きな支配力をもち、特に中小企業に対しては生殺与奪の権利をも持っていました。景気が上向きの時はそれでも良いのですが、景気が悪化してくると信用収縮がおこり、貸し渋りや貸し剥がしがおこり、融資リスクが高くなるため融資も信用創造も機能しなくなり、金融機関は、国債運用に走ります。

    世界大恐慌の時もそうでした。
    その時アメリカではシカゴプランが練られ、金融を国家管理することで立て直しました。今の日本でも、かつてと同様に信用収縮がおこり、金融機関が融資も信用創造もしようとしなくなっています。
    「どうせ機能していないのだから、政府に任せて管理させればいいじゃないか」というのが、現在日本でシカゴプランが研究されている理由です。

    シカゴプランの肝は、預金に対する準備金比率を100%にすることで、預金を原資とした信用創造を出来なくすることです。金融機関は、各金融機関の利益、もしくは他からの借り入れによる資金を元手にした貸し付けは、今まで通り可能です。

    これは、金融機関の恣意的な運用を透明化して、借り手を保護し、借り手である企業の経営を安定化する効果があります。実際にアメリカでは成功しましたし、アベノミクスの異次元の金融緩和でも上手くいっていないところをみると、日本もそろそろ考えるべき時だと思います。

  38. 38
    Gokai  :

    >>灯火さん
    ・信用創造禁止とはそのどちらかの機能を奪うことになるからです。

    >Gokaiさんは、シカゴプランの詳細を知らずに断定されているようですが、それは違いますね。

    ・シカゴプランは聞き始めですが、現代の金融システムは知っていますよ。

    >シカゴプランというのは、金融機関の持つ二大権能である、金融と信用の分離です。

    ・しかし灯火さんが使われた金融機関の金融という言葉の意味は、わかりません。
    ・また金融機関の信用という意味もわかりませんしその分離という意味も聞き始めです。

    >今まで、そして今現在も金融機関は、預金を原資としてそれを貸し付けることによって信用創造を行い、
    ・銀行は貸し付けて信用創造をしているという意識は無いと思いますよ。ただ持っているお金を貸付しているだけです。

    ・ところで銀行は、顧客から預かったお金に対しての金利支払いの原資や、行員の給与のための原資は、かなりの金額が必要になるはずですがどのように調達するおつもりなのでしょうか?もう一度ご説明をお願いします。

    ・なおコメントにおいてこれ以降の点についても疑問は多々ありますが、議論が拡散しすぎては困りますのでまずはここで止めて起きますのでその点ご了解ください。

  39. 39
    holyfirework 灯火  :

    >>Gokaiさん

    お教えしましょう。

    >・しかし灯火さんが使われた金融機関の金融という言葉の意味は、わかりません。
    ・また金融機関の信用という意味もわかりませんしその分離という意味も聞き始めです。

    はしょりすぎたかな。Gokaiさんなら説明不要かと思ったのですが。
    この場合の金融とは、市中にお金が滞りなく流通し循環させる機能です。
    いわゆる、貸し付けや送金、決済といった機能です。
    信用とはこの場合、信用創造のことです。もっと言えば、預金を原資とした信用創造のことですね。


    ・銀行は貸し付けて信用創造をしているという意識は無いと思いますよ。ただ持っているお金を貸付しているだけです。

    それはそうでしょうね。
    銀行は民間企業ですから、儲かるように儲かることをしているだけです。
    信用創造がどうこうというのは、後付けの理屈にすぎず、そんなことを言うのは、学者や評論家、そして私達くらいのものかとw

    >・ところで銀行は、顧客から預かったお金に対しての金利支払いの原資や、行員の給与のための原資は、かなりの金額が必要になるはずですがどのように調達するおつもりなのでしょうか?もう一度ご説明をお願いします。

    基本的には、金融機関は、政府に借金という形でお金を融通してもらう形になります。
    そして政府は、公的資金の注入に準ずる形で、資金を融通する形になります。
    これにより、金融機関は、預金という他人の褌で濡れ手で粟のような商売から、お金を融通するだけの仲介業へと変わり、お金のコントロール権が政府へと移ります。それが狙いです。

  40. 40
    Gokai  :

    >>灯火さん
    ・こんにちは。

    >はしょりすぎたかな。Gokaiさんなら説明不要かと思ったのですが。
    ・端折り過ぎですよ、w。Gokaiは言葉を大事にしますので、どうしても確認したがります。
    ・要するに銀行の三大機能のうち、信用創造機能を除外するということですね。

    >そして政府は、公的資金の注入に準ずる形で、資金を融通する形になります。
    >これにより、金融機関は、預金という他人の褌で濡れ手で粟のような商売から、お金を融通するだけの仲介業へと変わり、お金のコントロール権が政府へと移ります。それが狙いです。

    ・然し、貸し出すお金をそのつど政府から借り入れしたにせよ、
    ・銀行の利益は、「銀行の利益=貸出額×貸し出し金利-政府借入額×借り入れ金利-経費」という構図になります。
    ・で、現在の構図はというと、
    「銀行の利益=貸出額×貸し出し金利-民間借入額(預金額)×借り入れ金利-経費」でありますので、
    借り入れる相手が、民間から政府に変わるだけですよ。
    ・それで経済の金融効果的において何か大きく変わることはありますか?

  41. 41
    noranekoma のらねこま  :

    >>Gokaiさん
    ご説明いただきありがとうございます。大変勉強になります。

    無から預金が創造される点について

    前回のご回答>・預金は確かに誰かが債務を負わなければ生まれません。その意味で債務貨幣システムを呼ばれることに違和感はありません。
    今回のご回答>・預金は、現金を民間銀行に預ければ生まれますよね。民銀に預けることなしに現金のままならば預金が増加することもないのでは。

    私の質問の仕方が悪かったようです。現金(正確には日銀券と貨幣)を民間銀行に預ければ預金になるという部分ではなく、債務を負わなければ生まれない点を伺いたかったのです。債務を負うことで生まれるわけですから、無から生まれていると解釈しても間違いと断定できないのでは?つまり、ゼロ(無)から、マイナス(債務)とプラス(預金)が生まれていると解釈できます。例えると無から物質と反物質が生まれるようなものです。

    >だから例えば手持ちMBが5000万円しかなければ、1億円は貸せないシステムです。

    引用いただいた記事によれば、100円で900円を貸すことが出来るとあります。9倍です。単純に考えると、5000万円あれば、4億5000万円を貸せるシステムになります。引用記事は間違いなのでしょうか?または、引用記事において準備金を10%としていますが、率が間違いなのでしょうか?

    また、MBの5000万円で1億円を貸すとなれば、その1億円は実際におカネとして利用できるわけです。であれば、常識的に見れば5000万円のおカネが1億円のおカネに増えたと解釈できますが、その差額の5000万円は無から生まれたと解釈しても、間違いではないのでは?

    大恐慌の原因について

    >・取り付け騒ぎは、その銀行に払い戻し能力がなくなると推測されて起こったことです。
    >・金本位制だと、日銀券の発行量は金保有量に一致させなければなりませんので顧客が払い戻しに不安を感じやすくなります。

    なるほどですね。でも、払い戻し能力がなくなると推測されても、実際に払い戻し能力があれば銀行は破綻しませんよね。ということは、そもそも払い戻し能力が極めて低いので、簡単に破綻してしまったのではないでしょうか?貸したおカネが金庫にないからではなく、5000万円しかないのに、1億円を貸したことが原因ではないのでしょうか。

    また、ご説明によれば、不安を感じて銀行に押し掛ける人は、日銀券の発行量と金保有量の関係を正しく理解している(金融の仕組みを正しく理解している)がゆえに、合理的に判断して不安を感じるわけですね。でも、顧客はそれを理解していたのでしょうか。もし大衆が金融の仕組みを正しく理解していないのであれば、管理通貨制度であっても同程度に不安を感じると思うのですが。なので、これだけでは、取り付け騒ぎが世界大恐慌の主たる理由として正しい説明とは思えないのです。

    そもそも、世界大恐慌の金融システム面における原因について「債務通貨システムが引き起こした」と当時のシカゴ大学の先生が主張したのだと思います。一方、人々が銀行に押し掛けたのは、現象面の原因、つまり投機に走る人々の欲望、ブローカーの存在、ブローカーにカネを貸す銀行の貸し出し姿勢、そして貸し付けによって巨大に拡大した債務および預金、あるいは当時の世界の経済状況などと同じ性質のものだと思うのです。また、債務通貨システムがそれらの現象の誘因となった可能性もあります。

    債務通貨システムの場合は、貸し出しを繰り返すことで連鎖的に預金が増えますよね(Gokaiさんの引用されたhttp://rothschild.ehoh.net/material/new_06.html)。となると、もし、債務が大規模に回収できなくなる事態になれば、逆の流れ、つまり連鎖的に信用通貨が崩壊するリスクがあります。仮に債務貨幣システムから政府通貨システムに移行したと考えた場合、払い戻し能力は完全ではない(?)ものの、信用膨張は無いので、債務貨幣システムよりも安全だと思います。もしそうなら、世界大恐慌当時において、政府通貨システムではなく、債務通貨システムを採用していたことが、危機の一つの原因(リスクを高くした)であると考えることが可能です。

    大恐慌は諸要因の相互作用ですから、確かに「債務通貨システム(だけ)が引き起こした」と表現するのは表現に感情が入ってしまっていると指摘することは可能だと思います。でも、論文じゃなくて記事ですから、そんなものだと思います。Gokaiさんだって感情が入ることで、ついつい推測を断定表現することはありませんか?

    そういうわけで、表現としては行き過ぎかも知れませんが、「金融面において政府通貨システムではなく債務システムを採用していたことに原因がある」と解釈することは大意の上で間違いではないと思うのです。

    話が逸れますが、以上のような流れから、次のように考えています。

    要素が複雑に関係する経済における解釈は諸説あり、これが絶対に正しい、これが絶対に間違いという断定はほとんど不可能だと思うのです。ゆえに現実社会を見ると、どちらかと言えば、どっちを信じるかに近い部分があり、世の中のすべての人々が徹底的に議論して異論を排除することで意志を統一することは現実的に不可能です。なので、多数派工作が重要になります。そのためには議論しても良いし、共感に訴えても良いし、コーチングやブレーンストーミングの手法を用いても良いし、様々な方法を用いて、意志の統一を図るのが良いと思うのです。議論で納得する人は議論を用い、共感で納得する人は共感を用い、コーチングやブレーンストーミングで気付く人はコーチングやブレストの手法を用いれば良いと思うのです。

    これは間違った考えですか?

    もちろん、こちらのサイトが「議論を前提とした書き込みしか受けていません」というのであれば、それは別の問題です。つまり「場」がそうなのですから、私のように議論を前提としていない人間が書きこんではいけないと思います。その場合は、私が退場いたします。

    議論することは良いことだと思います。しかし、もし本当に議論したいのであれば、たとえば山口先生とか、そういうレベルの高い人に論戦を挑んだ方が得られるものは大きいと思います。もしそういった偉い先生に論戦を挑んで、新たな発見があったのであれば、是非、こちらでご発表ください。勉強になるので大歓迎します。

  42. 42
    Gokai  :

    >>のらねこまさん
    >>のらねこまさん
    ・こんにちは。

    >債務を負わなければ生まれない点を伺いたかったのです。債務を負うことで生まれるわけですから、無から生まれていると解釈しても間違いと断定できないのでは?
    >つまり、ゼロ(無)から、マイナス(債務)とプラス(預金)が生まれていると解釈できます。例えると無から物質と反物質が生まれるようなものです。
    ・結果から見ればそのとおりで、
    ・だから債務貨幣システムと呼ぶことに違和感はありません。
    けれど「信用創造の説明1」と「説明2」においても結果から見ればそれは同じでも、
    その過程を見れば異なっていますので、先の反論、つまり山口先生は現代貨幣システムを正しく理解されていないとなりました。

    >>のらねこまさん
    >引用いただいた記事によれば、100円で900円を貸すことが出来るとあります。9倍です。単純に考えると、5000万円あれば、4億5000万円を貸せるシステムになります。引用記事は間違いなのでしょうか?または、引用記事において準備金を10%としていますが、率が間違いなのでしょうか?

    ・引用記事には「説明1」と「説明2」があったと思います。
    ・説明1が正しい信用創造で、繰り返し貸し出しが行われれば、最大45000万円まで貸し出せるのですから、紹介URLの記事の説明1は正しいといえます。
    ・山口先生の記事では、「預金通貨は企業、消費者などが“借りに来た場合に利付きで無から”創造される」
    ・“借りに来た場合に利付きで無から”とありますので、あきらかに「説明2」の方ですね。
    ・だからわかっておられないのだなと理解したわけです。

  43. 43
    Gokai  :

    >>のらねこまさん
    >そもそも払い戻し能力が極めて低いので、簡単に破綻してしまったのではないでしょうか?

    ・わかりましたよ。
    ・シカゴプランの意味は、預金準備率を100%にして、銀行には常に払い戻しのMBを持たせておくということですね。
    ・ということは銀行預金の金利を今よりもかなり低く設定するかゼロにしてしまえということですね。そうすれば銀行破たんからくる金融ショックも起こらないということなら意味がわかります。
    ・しかし、今度は金利を低くしたことで、銀行の貸出金利との間に大きな金利差が生まれますので、顧客は銀行に預けるよりも、金利を生み出してくれる相手に現金で直接貸し出しますし、企業の借り入れも民銀からではなく、そちらから借り入れることになってしまいそうです。

  44. 44
    Gokai  :

    >>のらねこまさん
    >>灯火さん

    ・ところでこのシカゴプランというのは、そのように考え、結果だけを見ると、現代アメリカの金融システムのような気がします。
    ・これなら、BIS規制も難なくクリアできそうですしね。
    ・だからアメリカは貯蓄率が低いのかも?
    ・これ調べていないので推測なので、方法があれば確かめたいところです。
    が、どちらにしても賛成できる方法ではありませんね。
    銀行官僚に睨まれれば生き残ること絶対に不可能なシステムだし、政治家も生殺与奪券を握られそうで、民主主義社会の消滅になりそうです。

  45. 45
    まさ まさ  :

    >>Gokaiさん BIS規制も難なくクリアできる、だからアメリカは貯蓄率が低いのかも・・興味深い、実に興味深い洞察です。

    まさ

  46. 46
    Gokai  :

    >>まささん

    いやお恥ずかしい、はずれかも。
    それでもTPPと並んで危険な臭いのする金融改革案の気がしないでもないのです。用心です。

  47. 47
    holyfirework 灯火  :

    >>のらねこまさん

    >もちろん、こちらのサイトが「議論を前提とした書き込みしか受けていません」というのであれば、それは別の問題です。つまり「場」がそうなのですから、私のように議論を前提としていない人間が書きこんではいけないと思います。その場合は、私が退場いたします。

    そのようなことはありません。
    ブルーオーシャンは、書き込みも閲覧も自由ですので、ご安心下さい。

    >議論することは良いことだと思います。しかし、もし本当に議論したいのであれば、たとえば山口先生とか、そういうレベルの高い人に論戦を挑んだ方が得られるものは大きいと思います。もしそういった偉い先生に論戦を挑んで、新たな発見があったのであれば、是非、こちらでご発表ください。勉強になるので大歓迎します。

    全く同感です。

  48. 48
    holyfirework 灯火  :

    >>Gokaiさん

    >銀行官僚に睨まれれば生き残ること絶対に不可能なシステムだし、政治家も生殺与奪券を握られそうで、民主主義社会の消滅になりそうです。

    >それでもTPPと並んで危険な臭いのする金融改革案の気がしないでもないのです。用心です。

    やれやれ、気に食わないからといって、変なレッテルを貼るのは、止めてもらえますか。あなたにはガッカリです。議論も説明も、したくなくなります。

    いいですか、Gokaiさん。
    あなたがまだ若かりし頃の金融行政は、どうでした?
    もう忘れているようですが、「護送船団方式」といって、まさに行政が全権を握り、金融機関の生殺与奪の権を握っていた時代です。
    その時、何か不都合がありましたか?
    忘れているようですが、日本の経済も景気も、その当時の方が遥かに良かったのです。何せ当時は、「一億総中流」と呼ばれ、「Japan as NO.1」と言われた、日本の黄金時代だったのですから。

    それと、上記のGokaiさんの言葉を取り消さない限り、今後一切、あなたの質問には応じませんし、説明もしません。
    あなたの言葉は、シカゴプランを学び研究している全ての人に対しての、大いなる侮辱です。謝罪と訂正を求めます。